Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第5回本部幹部会 創立者の魂を継げば永遠に発展

1996.11.17 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

前後
10  孫文先生は、晩年、反逆者の卑劣な裏切りによって、絶体絶命の窮地に追い込まれた。偉大な人には、裏切りはつきものである。
 しかし、やがて学生をはじめとする青年たちが猛然と立ち上がった。彼らは連戦連勝を重ね、ついに孫文先生を苦しめた反逆者を、見事、追放したのである。その朗報を耳にしつつ、孫文先生は波乱の生涯を終えた。
 孫文先生は、長年にわたる苦難の大闘争を耐えに耐えた。矢面に立ち、懸命に時をかせいだ。そして、若き人材群の威風堂々たる登場によって、晴れ晴れと、最後を大勝利で飾った。中国の大革命の幕が開いたのである。
 私にも孫文先生の心情が、痛いほどわかる気がする。私もただ、青年が立ち上がるのを待ちながら、耐えに耐え、時をかせいでいる。
11  いつの時代も、いかなる戦いも、後継の青年によって決まる。
 若いということは、素晴らしい。どんな肩書も財産も「若さ」にはかなわない。
 戸田先生も、常に若い人を大事にされた。
 周恩来総理が、創価学会に注目した理由の一つも、私が若かったからである。周総理とお会いした時(一九七四年十二月)、私は四十六歳であった。そのかなり前から、総理は学会に注目しておられた。
 きょうお迎えした中山大学の王学長も、四十五歳の若き大学者である。中国の″重点大学″の学長のなかでも一番若い。
12  さて、あの大文豪・魯迅ろじん(一八八一年〜一九三六年)も、中山大学で教壇に立った。魯迅は、新聞の「寸鉄」という欄に、こうつづっている。
 「暗夜をよろこぶ妖怪は多く、なお暫くは薄暗がりを作り出せるかもしれないが、しかし光明はかならずや訪れる。あたかも夜明けをさえぎることはできないように」(伊藤虎丸訳『魯迅全集』10所収、学習研究社)
 人類が待望してやまない「生命の世紀」の荘厳なる夜明け。そこへ我々は進んでいる。
 わが創価学会、わがSGI(創価学会インタナショナル)は、万年の未来を目指して、さらに堂々と、敢然と、悠々と、大前進していくことを誓い合いたい。
 謝謝シェシェ! サンキュー・ソー・マッチ! ありがとう!

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