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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカSGIの「7・3」記念研修会 リーダーは「祈りから出発せよ」

1996.7.3 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

前後
4  戸田先生は、「七月三日」の出獄後まもなく、空襲下にあって、青年にこう書き送っておられる。(夫人の弟あて。一九四五年八月)
 「題目をとなえ奉ることが、仏の境涯を開発することで、仏の境涯を開発するということは日常生活を最も合理的にし、最も健全にし、最もほがらかに、安心しておのれの職業に献心することで、口では言えるけれども、身に表すことがなかなか困難なことです。
 これができるということです。そうならなければ本当の信仰ではありません。そうなってください。
 若い者の生活こそ本当の信仰の生活でなければならない。兄さん(戸田先生)も、もりもりと、若人の血に燃えて永久の生命を感得して、強くほがらかに生きています」と。
 「仏法は勝負」である。現実の生活にあって、一歩また一歩と、向上し、具体的な実証を示していく。そして勝利者となり、成功者となり、長者となっていく。その姿こそが、仏法の証明であり、あとに続く後輩の希望となる。
 どうか青年部の諸君は、たがいに励まし合い、守り合いながら、二十一世紀の大いなる「アメリカン・ドリーム」を、堂々と、朗らかに実現していっていただきたい。
5  同志はたがいに尊敬し信頼を
 あす、七月四日は、アメリカの「独立記念日」。人間の自由と平等を、高らかに謳い上げた「独立宣言」が発表されてより、二百二十周年の佳節を刻む。
 牧口先生も、戸田先生も、アメリカに脈打つ人間主義に注目しておられた。
 ご存じのとおり、牧口先生は、人類は、もはや「軍事的競争」でもなく、「政治的競争」でも、「経済的競争」でもなく、「人道的競争」へと進んでいくべきであると展望されていた(『人生地理学』『牧口常三郎全集』第二巻)。一九〇三年における素晴らしき先見である。
 すなわち、個人にあっても、国際関係にあっても、「その目的を、利己主義にのみおかず、自己とともに他の生活をも保護し、増進させていく。他のために行動し、他を益しつつ、自己も益する方法を選ぶ」ことを提唱されたのである。
 自他ともに幸福に――牧口先生は、この人道的方式の萌芽を、どこに見いだしておられたか。それが、アメリカだったのである。
6  アメリカの人々は、明るくて、ユーモアがあり、人がよくて、よく働く。私は、よきアメリカ人に、理想的人間像を見る一人である。
 このアメリカの心の美しい、純な方々を、心から尊敬し、大切にしていかねばならない。
 一人も残らず、「健康」で、「裕福」で、「幸福」になるよう、リーダーは、広布の名操縦士であっていただきたい。
 会員が中心であり、会員が目的である。
 ″法華経を行ずる人を仏のごとく敬え!″――これが、御義口伝に仰せの「最上第一の相伝」である。互いに尊敬し、信頼しあう、その心を決して忘れてはならない。自らが矢面に立って敢然と行動し、仏子に断じて勇気を与え、希望を与え、安心を与えていかねばならない。何があろうと、一人立って、一切を勝利へと運びきっていく以外に使命は果たせない。「七月三日」を貫く魂の炎も、ここにある。
7  人材を見つけ、人材を育てていただきたい。
 「友情の仲間」を広げ、「生きゆく希望」の連帯を楽しく広げながら、「素晴らしきアメリカSGI」を築いていただきたい。「素晴らしき人生」を生きていただきたい。
 結びに、
  崇高な
   七月三日を
     アメリカで
   迎える嬉しさ
     迎える不思議さ
  
  君もまた
   わが弟子なれば
     人生の
   美事な仕上げを
     アメリカ広布で
 とみ、敬愛する皆さまに捧げて、記念のスピーチとしたい。

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