Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ロッキー・マウンテン桜総会 「楽観主義」で人生を広々と

1996.6.9 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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8  また総長とは、卒業式後の懇談でも種々、親しく語り合った。
 ある時、総長は語っておられる。
 「学生の人生を変えるのは、講義ではなく、人間である。だからこそ、常に学生と交流しゆく、教授の存在が重要なのである」
 ここに、総長が強調するデンバー大学の精神がある。
 また総長ご自身、若き日に、良き学問の恩師に恵まれた経験をもつ。
 総長がハーバード大学で学んでいたころ、アジアからの留学生がいた。その留学生の人権運動に共感した総長は、ともに運動に取り組む。
 運動に熱心なあまり、総長は授業に出ず、落第すれすれとなる。そのことを心配した担任の教授が、″今は勉強する時だ″と全体観に立って指導してくれた。そればかりか、毎日、個人教授をしてくれて、勉強の遅れを取り戻させてくれた。その教授の献身があったゆえに、自分は大学を落第せずに社会人となることができた、と。
 こうした強い原体験があるゆえに、「とくに青年には、人生の経験豊かな指導者、師匠の存在が不可欠である」と総長は強調される。
 「今、自分が教育に献身するのは、そうしたお世話になった人たちへの恩を返しているのです」と。これが総長の信念である。
 人間こそが、人間を育てられる。人間だけが人間を幸福にすることができる。
 皆さま方も、そういう「人間教育者」として、多くの後輩を立派に育てていただきたい。
 かつてデンバーは、(黄金を求めての)ゴールド・ラッシュで有名であった。今は広宣流布の「金の人材」のラッシュが始まったと私は思う。
9  皆さま方は″大聖人の子ども″である。御本仏の仏子である。これ以上、尊い方々はおられない。
 私は一生涯、皆さまの幸福と勝利、健康と長寿を祈り続けていく。
 ロッキー・マウンテンの無限の天空が、皆さまの無限の希望を象徴している。
 どこまでも楽観主義で、世界一、愉快で、仲の良いロッキー・マウンテンであってほしい。
 きょう、お会いできなかった方々に、くれぐれもよろしく伝えていただきたい。
 またお会いする日まで、全員がお元気で!

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