Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第一回アメリカSGI最高会議 信は光! 確信の人生は満月のごとし

1996.6.1 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

前後
6  ガンジーの言論戦は民衆を強くし、賢くする運動であった。
 あるとき、旅先で、ガンジーが乗る車に、一人の農民が投げた紙が飛び込んできた。その紙には、いにしえのインドの著名な詩人の詩がつづられていた。
 ガンジーは感動して語った。″インドほど、農民が文明化されている国は世界中にない″″この一枚の紙が、その証拠である″と。これほどまでに、民衆が聡明になっている――これが、ガンジーにとっての何よりの喜びだったのである。
 自分が一番苦労し、一番働き、そして、人々が賢くなり、幸せになっていくのを喜ぶ――それが指導者である。
 賢くなったインドの民衆は次々に立ち上がった。だれもが運動の意義を正しく知っていたがゆえに、強かった。幾世紀もの間、家に閉じ込められてきた婦人たちも、男性と肩を並べて行進するようになり、長年の鎖を断ち切って自らを解放した。この目覚めた民衆の力が、独立への大きなうねりを起こしていったのである。
 ガンジーは述べている。
 「たゆまず、休みなき努力によってこそ、『信念』は『豊かで揺るぎなき体験』に変わるのです」
 信念といっても、行動しなければ、つまるところ観念にすぎない。たゆみなき行動によってこそ、信念は自分自身の血となり、肉となる。仏法の信念を肉化すれば、それが成仏である。
 たゆみなく、休みなき努力――まさに、アメリカSGIの最前線の友の姿である。さらに健康第一で、二〇〇〇年のアメリカ広布四十周年へ、民衆の「大言論運動の歴史」を、つづっていただきたい。
7  全世界に「平和の種」を
 過去・現在・未来にわたって、仏法に悲観はない。楽観あるのみである。ゆえに、何があろうとも、私どもは永遠に楽観主義で進んでまいりたい。
 第二次世界大戦中、ナチスと戦ったノルウェーの国民詩人エーヴェルランは、高らかに謳っている
  民族をくつがえすことはできても
  自由の精神を倒すことはできない
  思想を縛ることはできない!
  武器のない者のみ
  めどもつきぬ泉を有する
  精神のみ勝利を収めることができる
    (詩「灯火管制の都会」林穰二訳、『世界名詩集大成』15所収、平凡社)
 ″精神の力″″思想の力″は不屈の強さをもつ。この力をもって、平和の二十一世紀へ、愉快に、堂々と進んでまいりたい。
 末法万年のため、私は、アメリカに、全世界に、平和の種を植えつけるため走り抜きます。
 皆さまの、ますますの生命力、健康、無病息災を祈り、私のスピーチを終わりたい。

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