Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表者会議 リーダーは「四菩薩の力」を発揮せよ

1996.3.29 スピーチ(1995.5〜)(池田大作全集第86巻)

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15  不退の人を「十方の諸仏」が守る
 最後に、重ねて御書を拝したい。
 「一期を過ぐる事程も無ければいかに強敵重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ、縦ひ頸をば鋸にて引き切り・どうをばひしほこ稜鉾を以て・つつき・足にはほだしを打つてきりを以てもむとも、命のかよはんほどは南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経と唱えて唱へ死にしぬるならば釈迦・多宝・十方の諸仏・霊山会上にして御契約なれば須臾の程に飛び来りて手をとり肩に引懸けて霊山へ・はしり給はば二聖・二天・十羅刹女は受持の者を擁護し諸天・善神は天蓋を指しはたを上げて我等を守護してたしかに寂光の宝刹へ送り給うべきなり、あらうれしや・あらうれしや
 ──一生は、つかのまに過ぎてしまうのだから、いかに強敵ごうてきが重なろうとも、決して退する心があってはならない。恐れる心があってはならない。たとえ頸をのこぎりで引き切られ、胴をひしほこで突きさされ、足には足かせをつけられてきりで、もまれたとしても、命ある限り、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経と唱えに唱え通して死んだならば、釈迦・多宝・十方の諸仏が、霊山会りょうぜんえでの御約束であるゆえに、たちまち飛んで来られて、手を取り、肩にかけて霊山へと走られるので、(薬王菩薩と勇施菩薩の)二聖、(持国天王と毘沙門天王の)二天、それから十羅刹女が、妙法受持の者を抱きかかえて保護し、諸天善神は天蓋てんがい(立派な装飾の傘)をさし、旗を掲げて、我らを守護して、たしかに常寂光の仏国土に、送り届けてくださるのである。なんとうれしいことか、なんとうれしいことか──。
16  さらに御書を拝したい。
 「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ、我が弟子に朝夕教えしかども・疑いを・をこして皆すてけんつたなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし
 ──我ならびに我が弟子は、諸難があっても疑う心がなければ、必ず自然に仏界にいたるのである。諸天の加護がないからといって疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。我が弟子に朝に夕に、このことを教えてきたけれども、疑いを起こして皆(信心を)捨ててしまったのであろう。愚かな者のつねとして、約束したことを肝心の時には忘れるのである──。
 この御聖訓を再び生命に刻み、「4・2」、そして大勝利の「5・3」を晴れ晴れと飾ってまいりたい。

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