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日蓮大聖人・池田大作

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第九十三回本部幹部会、全国青年部大会、… 青年よ生き抜け!「最後の勝利」へ

1995.11.23 スピーチ(1995.5〜)(池田大作全集第86巻)

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17  大聖人の最晩年、若き門下・南条時光が大病をわずらった。それを知られて大聖人は、烈々たる気迫で時光を激励されている。
 「日蓮が法門をばかみ一人より下万民まで信じ給はざる上たまたま信ずる人あれば或は所領・或は田畠でんぱた等に・わづらひをなし結句は命に及ぶ人人もあり信じがたき上・はは故上野は信じまいらせ候いぬ、又此の者子となりて人もすすめぬに心中より信じまいらせて・上下万人にあるいは・いさめ或はをどし候いつるに・ついに捨つる心なくて候へば・すでに仏になるべしと見へ候へば・天魔・外道が病をつけてをどさんと心み候か、命はかぎりある事なり・すこしも・をどろく事なかれ
 ──日蓮の法門を、上は一人(国主)から下は万民にいたるまで、ご信じになられない上、たまたま信じる人があれば、あるいは所領、あるいは田畑等のことで苦しめ、あげくは命に及ぶ人々もある。(これほど)信心することは難しいのに、(時光の)母上や(父の)故・上野殿は信仰なされた。時光はその後継ぎとなって、人も勧めないのに心の底から信仰され、上下万人から信心をやめるように諫められ、あるいは脅されながらも、ついに捨てる心がなく、「間違いなく仏になる」と見えたので、天魔・外道が病気をつけて脅そうと試みているのであろうか。人の命は限りがある。少しも驚いてはならない──。
 ″人間、一度は必ず死ぬ。ゆえに何も恐れるな。何ものにも負けるな。信心で、厳然と前へ進め。病気にも断じて打ち勝て。
 必ず仏になることが決まっているからこそ、病気や障害で試されているのだ。乗り越えれば、仏の大境涯が開けるのだ″──大聖人の大慈悲の激励であった。
 大聖人は、この時、「鬼神きじんらめ」と病気を起こした鬼神を厳しく叱咤しったされた。
 この励ましに、時光は奮い立った。そして病気を克服した。やがて再び、大聖人の弟子として、立派に広宣流布の指揮をとるのである。
 広宣流布の「後継ぎ」に対する、大聖人の深き深き思いを拝したい。
18  創価学会は、大聖人の真実の御精神を体した仏勅の団体である。全世界に、ほかにはない大「創価学会」である。その真実の直系、広宣流布の後継者こそ、わが青年部である。
 ゆえに私は「青年よ、断じて、生き抜け。断固、勝ち抜け」と強く強く念願し、私のスピーチを終わりたい。ありがとう!

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