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日蓮大聖人・池田大作

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第3回アジア文化教育会議(第二日) アジアは「平和の心」で連帯

1995.11.7 スピーチ(1995.5〜)(池田大作全集第86巻)

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6  「戦い続ける心」が「人間としての勝利」
 女性の知恵と勇気が、目に見えないところで歴史を動かしていく。まさに学会の婦人部の皆さまの行動が、そうである。
 このバーミングハムの闘いは、激しい攻防戦の末に、キング博士たちが全面勝利。その勝利の勢いは、全米に大きな波動となって広がっていったのである。
 「心こそ大切」である。状況がどうであれ、自分自身の胸中に「戦う心」が燃えているかどうかである。何があろうと「戦う心」を燃やし続けた、その姿が人間としての「勝利」なのである。一時の勝敗という次元ではなく、「戦い続けた」事実によって、人間として、また信仰者として、永遠性の次元での勝者となる。その人の歴史は必ず後世まで輝いていく。
 人種差別との戦いも、順調な時など、なかった。しかし人々は、人権のために「戦う心」を燃やし続けた。その持続によって、うねりをつくり、社会を進歩させたのである。
 紆余曲折うよきょくせつはあっても、最終的には、歴史はヒューマニズムの方向に向かって進む。この歴史の大河に逆らう者は、長い目で見れば必ず滅びる。
7  女史は、キング博士の次の言葉を大切に残しておられる。
 「勇気のある人は、恐れに真正面から立ち向かうことによって、恐れに打ち勝つことができる。臆病な人は恐れを直視できないから、それにより、逆に恐れに打ち負かされてしまう。(中略)私たちは、押し寄せてくる恐れの洪水を阻止するだけの、勇気という名の堤防を絶えず築き続けていなければならない」(コレッタ・S・キング編『キング牧師の言葉』梶原寿・石井美恵子訳、日本基督教団出版局)
 「臆病」では幸福になれない。「勇気」こそ、幸福への扉を開くカギである。
 SGIの運動は、人間の自由と平等と尊厳を守りゆく大平和運動である。
 どうか皆さまは、「勇気」という名の堤防で、尊い仏子を守りゆく″心強き″お一人お一人であっていただきたい。
 そして、第一にも健康で、第二にも健康で、素晴らしい人生を送っていただきたい。生々世々、三世にわたって会員を守り切る決意で、素晴らしき指導者になっていただきたい。同志を大切に、青年を大切に、地域を大切にして、広布と社会の大指導者に成長していただきたい。
 歴史に残るアジア文化教育会議、本当にご苦労さま。おめでとう。

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