Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第九十回本部幹部会 青年には「苦労」こそ財産

1995.6.28 スピーチ(1995.5〜)(池田大作全集第86巻)

前後
20  内村鑑三は言った。
 「人生の成功とは実は他の事ではない、自分の天職を知って、之を実行する事である」と。
 しかし「大抵の場合においては天職は発見せられず、又実行せられずして、人は己が欲せず又己に適せざる事を為しつつその一生を終るのである」(随筆「地位の満足」、『内村鑑三選集』1所収、岩波文庫)と。
 人生の真実を突いた言葉である。現実は、確かに厳しい。
 これに対して、妙法を持った青年は幸福である。必ず、「これでよし」という人生にしていける。
 「自分は″幸福青年″である。苦労それ自体が幸福なのだ」。こう思える境涯になっていただきたい。そのほうが賢明である。
 その人の生命の真実は、姿に表れる。「諸法実相」である。
 自己の境遇を嘆いて、いつも下ばかり向いて沈んでいるようでは、自分がみじめであるし、周囲も評価してくれるはずがない。
 いつも、快活に生き生きと行動したほうが得である。そのほうが道が開ける。一念ですべては決まる。
21  職場は人間修行の場所
 一人一人が、それぞれの道で「成功者」になっていただきたい。「成功者」とは「中途半端ではない」ということである。自分が決めた道を最後まで貫き通すことである。
 そのためには、「職場」を「自分を成長させる人間修行の場」と自覚することである。「人間修行の場」とは「仏道修行の場」であり、「信心修行の場」といえる。そうとらえていけば、一切、文句は消える。いつもつまらない文句を言っている人間ほど哀れなものはない。
 戸田先生はよく言っておられた。「ウソをついたり、人をごまかす、ずる賢いキツネのような青年にはなるな!」と。
22  本年も、意義深き「7・3」を元気に迎えることができてうれしい。
 どうか、皆が「大勝利輝く七月」であっていただきたい。
 お体を大切にして、健康で、長寿であっていただきたい。そして創価学会らしく、仲よく、勢いよく、朗らかな前進をしてまいりましょう! きょうは本当にありがとう。全国の皆さま、ご苦労さまでした。

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