Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄代表者会議 ドラマはいつも「一人」から始まる

1995.3.28 スピーチ(1994.8〜)(池田大作全集第85巻)

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10  「我等が一身」に四天王の力が
 もちろん、これらは四天王の一面を論じたものであり、他にさまざまなとらえ方が可能であろう。大切なことは、四天王といっても、私たちと無関係で超人間的な架空の存在ではないということである。
 現実の「生命」、現実の「人間」に具わっている素晴らしい働き、力、徳──それらを示しているのである。
 人に安穏を与え(安民=持国天)、不幸から離れさせ(免離=増長天)、広く見て(広目天)、多く聞く(多聞=毘沙門天)。こういう力を、私ども自身が発揮できるのである。
 大聖人は御義口伝で、法華経の行者を護ると誓った四天王等の言葉について、「我等が一身なり」、続けて「妙とは十羅刹女なり法とは持国天王なり蓮とは増長天王なり華とは広目天王なり経とは毘沙門天王なり」と仰せである。
 わかりやすく個人の生命で論じれば──。
 私たちの生命には、心身の機能を健康に持つ力がある。これは持国天の働きに当たろう。
 また常に成長し続ける力がある。これは増長天であろうか。
 さらに、近づく危険を察知したり、体に入った病原菌を迎え撃ち、倒す力がある。広目天が働いている姿であろう。そして、多くの情報を取り入れ、価値創造に生かす力がある。多聞天に通じよう。
11  こういう四天王の働きが国土にもある。社会にもある。個人の生命にもある。妙法を唱えゆくとき、国土・社会・個人に、四天王の力が活発に働き、その威光勢力を増していくのである。
 自分の全知全能をあげて正法と正法の団体を守りきる、その一念が四天王の働きを我が身から引き出すのである。
 反対に、妙法を流布する人や団体を迫害するとき、国土から、社会から、個人から四天王の働きが衰え、なくなっていく。護られるどころか、四天王によって罰せられてしまう。乱れ、行き詰まってしまう。ともあれ、題目を唱える人には、だれもかなわない。その人を四天王をはじめ、ありとあらゆる諸仏、諸菩薩、諸天が護りに護り、支えに支えるのである。
 今回、大変にお世話になった沖縄の皆さまに、心から感謝申し上げたい。おかげさまで有意義な研修や協議を行うとともに、執筆等の仕事を進めることができた。
 沖縄は全国、アジアの模範となられた。私は最大に賛嘆し、期待し、信頼し、「万事よろしく」と申し上げ、御礼のスピーチとしたい。
 今回お会いできなかった方に、くれぐれもよろしくお伝えいただきたい。沖縄万歳!
 (沖縄)

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