Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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SGI環太平洋文化・平和会議 力強き「人間主義の世論」を

1995.1.30 スピーチ(1994.8〜)(池田大作全集第85巻)

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8  さらに、牧口先生は、人間の生活を三段階に分けて論じられた。
 その三つとは、「他に依存する生活(依他的生活)」「独立的生活」「貢献的生活」である。
 くわしくは略させていただくが、広げていえば、「他に依存する生き方」とは人間として何をなすべきかの自覚もなく、環境に左右されて生きている──いわば″自分がない″生き方ともいえよう。
 従来の多くの宗教は、盲信を強要し、人間の自立を奪ってきた。牧口先生は、そうした隷従を絶対に認められなかった。そうではなく、自立した人格をもって、わが道をいく。これが「独立的生活」に当たろう。さらに、自分だけ尊しと傲慢になるのではなく、他者を尊敬し、貢献する。自他ともの幸福の実現を、人生の目的としていく。ここに「貢献的生活」がある。
 「他への依存」から、「独立」へ、さらに「貢献」へと、一人一人が向上し、思う存分に、生き生きと活躍し、輝いていく──。牧口先生は、こうした「目覚めた民衆の連帯」を訴えられたのである。SGIは、この「貢献的生活」を生きゆく気高き人間主義の団体である。偉大なる「生命の法」にのっとり、労苦を厭わず、「人々の幸福」と「社会の繁栄」、「文化の興隆」と「世界の平和」に貢献している。
 今回の阪神大震災に際して、わが関西同志が示された「人道の貢献」の姿は、まさに、その証といってよい。(拍手)
9  SGIは朝の太陽、正義は燦然と輝く
 インド創価学会の名誉会長であるラダクリシュナン博士が、今回の文化祭、また私の講演に、わざわざ参加してくださった。
 その博士が、このようなインドの言葉を紹介されていた。
 「朝の太陽が昇る直前、ミミズはそれをって、背伸びをして太陽を脅そうとする。しかし、何もできはしない」と。
 博士は、これを通し、「ミミズのような連中が、どんなに圧迫を加えようとも、SGIは、まさに朝の太陽です。結局は、SGIの正義が燦然と輝きわたることを信じます」と、励ましを送ってくださったのである。
 今、日顕宗の正体も、ますます、だれの目にも明らかになってきた。私どもは、いよいよ、はつらつと、二十一世紀の希望の旭日を輝かせてまいりたい。
 アジア・オセアニアをはじめ、全世界のSGI同志のご健康とご長寿、ご多幸と無事安穏を心よりお祈り申し上げ、スピーチとさせていただく。
 どうか、ご家族、また各国・各地の皆さまに、くれぐれもよろしくお伝えいただきたい。
 (ハワイ・オアフ島)

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