Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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イギリス最高会議 「知恵」の太陽を社会に照らせ

1994.6.11 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

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3  戸田先生が指摘されていた第二の迷妄は、「病気」と「死」の混同である。
 いかに医学が進歩して、寿命が延びても、「病気の克服」イコール「死の克服」ではない。
 この「死」という根本問題を避け、目をそらしてきたところに、現代の大きな行き詰まりがある。この点は、トインビー博士も繰り返し論じておられた。
 仏法はこの「生死」という、二十一世紀の最重要の課題に、真っ正面から光を当てた哲理である。
 大聖人は「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは生死の闇を照し晴して涅槃の智火明了なり」──今、日蓮および門下が南無妙法蓮華経と唱え奉るのは、生死の苦しみの闇を照らし晴らし、涅槃たる悟りにいたる智慧の火を明らかに現すのである──と。
 どうか、この最極の法理とともに生きる「永遠の歓喜」の軌道を、歩み通していただきたい。
 その輝きを縁ある、すべての人々に示しきっていっていただきたい。
4  どなたも、使命あってイギリスに集われた。皆、「地涌の菩薩」であられる。不思議なる永遠の同志であり、家族である。仲良く生きていただきたい。
 多くの人々の意見に、ともかく耳を傾けることである。すべてを実行できるかどうかは別にして、耳を傾ける誠実さに指導者の真価が光るのである。
 広布の組織で苦労した人は、あらゆる点で守られる。その大功徳を強調して、祝福のスピーチとしたい。
 (イギリス・ロンドン市内)

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