Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第1回タイ総会 永遠に自在の境涯を開こう

1994.2.8 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

前後
14  皆さま方の偉大な事業として、「法華経」がタイ語に翻訳されることになった。
 法華経(法師品)には「生ぜんと欲する所に自在」(妙法を受持する人は、生まれたいと欲する場所に自在に生まれることができる)と説かれている。生々世々、自ら願った通りの国土に躍り出て、人々を救っていけるのである。
 タイという国名には、「自由」という意義も含まれている。まことに誇り高き響きである。
 そして仏法こそ、真の「永遠の自由」を勝ち取れる大法である。生命は永遠であり、永遠に楽しみきって生きていける境涯になるのが、この信心なのである。
 タイの国は、一年中、花々が咲き香っている。今もジャスミンをはじめ、多くの花がかぐわしい香りを漂わせている。しかし、それ以上に美しいのは、皆さまの「心」の薫りである。
 釈尊は語っている。
 「どんなに香りの良い花があっても、その香りは、風に逆らっては進まない。しかし、徳のある人の薫りは、風に逆らってでも進んでいく。徳のある人は、すべての方向に薫る」
 気高き「人格」の人は、どんな非難や策略の逆風が吹こうとも、その人間性の薫りを人々に伝えていく。
 皆さまの生命からも、高貴なる菩薩界の薫り、仏界の薫りが、あらゆる方向に広がっている。
 これからも、我が周囲に、さらにさらに信頼を広げながら、美しき「人華」の芳香を、いやまして薫らせていただきたい。
15  尊き今世を、悔いなく、無事故で
 終わりに、「交通事故を起こしてはならない」と、注意を呼びかけておきたい。
 自分も苦しみ、人をも苦しめ、周囲も悲しむ。こんな不幸なことはない。こんな愚かなこともない。
 タイも近年、交通量が激増している。くれぐれも注意していただきたい。
 「絶対無事故」を日々、真剣に祈り、細心の注意をしていただきたい。同志の無事故も祈りあっていきたい。注意しあっていきたい。
 また、疲れをためると、不注意や居眠り運転になる危険がある。
 疲れをためないことは「健康」の一番の薬でもある。とくに、年配の方は決して無理をせず、自身の体調を賢明にととのえていただきたい。そして、元気で長生きしていただきたい。
 私も、皆さまの「健康」と「長寿」と「幸福」を、毎日、真剣に祈っている。題目を送っている。
 苦しくても題目、楽しくても題目である。大聖人は「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経」と唱題を勧めておられる。
 どうか朗らかに、「最高に楽しい人生」を送ってください。家族は仲良く、同志は仲良く、生き生きと生きてください。
 これで本日の「家族懇談会」を終わります。長時間、ご苦労さま。また、お会いしましょう!
 (バンコク・タイ文化会館)

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