Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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関西最高協議会 指導者は「私が働く」「私が動く」と

1994.1.27 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

前後
13  父の死後、彼は強国・秦との戦いに、将軍として出陣した。
 彼は、自分の勝手な考えで、今までの軍のやり方を、全部無視し、変えてしまった。その結果は、数十万の兵士を失う大敗北。祖先が営々として築いてきた趙の国を大きく傾けてしまった。父の心配が、不幸にも的中してしまったのである(『史記』、『中国古典文学大系』11所収、平凡社。参照)。
 頭のきれる、この青年は、一流大学出身の秀才のようなものであったろうか。頭は良いが、自分が捨て身にならないで、一番大変なことは人にやらせようという「ずるさ」と「傲慢」があったのかもしれない。また、苦労知らずのゆえに、ものごとを軽く考える浮薄さがあったのであろう。
 学問は大事。知識も大事である。しかし、それにとらわれて、根本の「必死の一念」を薄れさせたら、大失敗となる。
 自分の知識や立場に、心が高ぶって、体当たりの「誠実の行動」がなくなれば、空転するだけである。かえって、皆に迷惑をかける有害の存在となってしまう。
14  勝ってこそ成仏、勝ってこそ功徳
 「油断」は大敵である。油断は、せっかく積み上げてきた勝利を一瞬で崩してしまう場合がある。
 油断は、″何とかなるだろう″という無責任、″もう、このくらいでよいだろう″という安易さ、″もう勝負はついたようなものだ″と思う慢心、″現場の声を聞かない″傲慢から生まれる。
 「仏法は勝負」である。勝ってこそ成仏はある。勝ってこそ真の功徳はある。
 ゆえに指導者の責任は重い。学会の指導者は、皆の宝の生命をあずかっている。皆を断じて幸福にする使命がある。
 ゆえに、同志に偉大なる功徳の道を開きゆくために、全知全能を発揮して、断じて勝つ名指導者であっていただきたい。
 明日(一月二十六日)から、アジア訪問の旅に出発します。留守中は、秋谷会長ならびに各方面・県の責任者を中心に、日本のことを万事、よろしくお願い申し上げます。
 (大阪市内)

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