Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

四国栄光総会 二十一世紀は「民衆賢者」の時

1993.12.3 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

前後
16  皆さまは、素晴らしい「自分自身の歴史」を、「黄金の歴史」を刻んでいっていただきたい。
 これが本日の、私の心からのお願いである。そのためには、「自分自身に生きる」ことである。その人が幸福である。
 「あの人が、こうしたから」「あの幹部が、こうだから」──そう言って、左右されるのは「他人に生きている」人生である。
 また「こんな社会だから」「こんな国だから」──そう言って左右されるのは社会に生き、国に生きているだけの人生である。
 私どもは、自分自身に生きたい。だれが何をしようと、環境がどうであろうと、ただ自分自身の命に生き、自分自身の使命に生き、信念に生きたい。
 そのなかに、他人のため、社会のため、世界のため──実は全部入っている。そして自身に生きた人生は、絶対に悔いがない。
 私も自分自身に生きている。ただ、戸田先生と私自身の不二の命に生きている。
17  賢明に、元気で、仲良く、長生きを
 「健康」で、「長寿」であっていただきたい。
 ″元気に、楽しく、長生きする″。それが人生の達人である。
 そのためには、自分なりの注意が必要である。″自分だけは大丈夫だ″──確信は大事だが(笑い)、傲慢や油断から、尊い生命を縮める人は多い。
 これから寒くなるが、年配の方は、たとえば、風呂あがりとか、お手洗いとか、外に出たときに倒れる場合が多い。そのことを″自覚″しているだけで、ずいぶん違う。
 「これから、寒い外に出るんだ」と自覚してから出れば、体のほうも、それに備える。ポーッとしたまま(爆笑)、パッと外に出ると危ない。
 階段も、一段一段、じっくりと踏みしめながら、安全のために、手すりのそばを歩く習慣をつけるとか、自分で工夫することである。
 仏法は「以信代慧」(信心をもって智慧に代える)と説く。信仰者の生活は、知恵にかなった生活でなければならない。健康のために、信心を根本に、「知恵」を出し、上手に生きることである。賢く生活することである。
 四国は全員が、「元気」で「長生き」で、「仲良く」「幸せ」であっていただきたい。そのために信心したのである。そのための人生である。
18  日蓮大聖人は仰せである。
 「法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり」──法華経というのは、手に取れば、その手がすぐに仏となり、口に唱えれば、その口はそのまま仏である──。
 妙法のため、広宣流布のために、手を動かせば、手が仏となっていく。口を動かせば口が仏になり、足を使えば足が仏になっていく。体も心も頭脳も、健康になっていく。
 これが「妙」なる「法」である。不可思議の大法である。この一点を確信し、誠実に行動していく「心」こそ大切なのである。
 それでは、皆さま、ありがとう。合唱団、オーケストラの皆さまも、ありがとう。(拍手)
 終わりに、祝福の和歌をお贈りし、スピーチを結びたい。
 皆様の
   真心こもる
     祈りにて
   四国の天地は
     晴れたり勝ちたり
 お会いできなかった方に、くれぐれもよろしくお伝えいただきたい。明年もできれば四国を訪問したいと念願している。(拍手)
 これだけの立派な青年がいる。これだけの人材がいる。四国の未来は明るい。「日本一の四国」「最高の四国」を皆さまが、必ず築いてくださると、私は期待したい。四国、頑張りましょう! ありがとう。
 (四国文化会館)

1
16