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日蓮大聖人・池田大作

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第十七回SGI総会 全民衆が幸せに暮らす二十一世紀へ

1993.10.22 スピーチ(1993.6〜)(池田大作全集第83巻)

前後
23  『人生地理学』の中で牧口先生は、人類の発展の段階を四つに分けて論じておられる。
 すなわち、まず(1)「軍事」の競争の時代から(2)「政治」の競争の時代へ、そして(3)「経済」の競争の時代へと移っていく、と。たしかにその通りである。
 牧口先生は、当時の世界を、この「経済」中心の時代であるとし、″物事がすべて利害関係によって決まっている″とみられた。
 しかし先生は、「経済」が人類の最終段階であるはずがない、と考えておられた。
 それでは「経済」の次にくる四番目は何か──。
 先生は、きっぱりと宣言されている。″それは「人道」の時代である″と。
 (「経済的争闘そうとう時代に代わって、次に来たるべきものは、人道的競争形式ならんとは、吾人ごじんの想像にかたからざるところなり」とある)
 「軍事」や「政治」「経済」の競争ではなく、「人道」の力こそが世界をリードする時代が必ず来ることを、牧口先生は展望されていたのである。本当に偉大な先生であられた。
24  ″武力″(軍事)や″権力″(政治)や″財力″(経済)ではなく、人間としての″人格″の力、″人間″の力をいかに強め、増していくか──ここに人類の希望の道がある。また仏法の大道がある。
 牧口先生の卓見の通り、今や「人間主義」の光が、全世界を照らし始めている。人類が進むべき道は「人間主義」以外にない。
 私たちは、仏法を基調とした「平和」「文化」「教育」の力で、「人道の世紀」を晴れ晴れと開いてまいりたい。
25  以上で記念のスピーチを結びたい。この会合のあとは、ゆっくり、聞いたことを全部忘れてもよいから、楽しく過ごしていただきたい。
 仏法は自由闊達なものである。決して窮屈な形式ではない。ゆえに仏法のリーダーは、形式にとらわれず、皆が楽になり、皆が喜び、皆が「きょうはうれしいな」と思えるよう、臨機応変に知恵を出し、細やかに配慮していくべきである。
 反対に日顕は、仏子を抑え付け、苦しめ、いやな思いをさせ続けた。最大に守り、たたえるべき学会員を見くだし、いじめ、だましてきた。最低最悪の反仏法の人間である。
 ゆえに責めねばならない。戦わねばならない。
 最後に、大切な、尊き皆さま方が、いつまでも健康で、ご長寿で、ご多幸であられることを祈りつつ
  壮大な
   理想に生きゆく
     わが友の
  幸を祈らむ
     三世のはてまで
 ──とんで、本日の総会を終わります。サンキュー! ありがとう!

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