Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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10・2「世界平和の日」カナダ代表者会… 理想に生きよ、目標をつくれ

1993.10.2 スピーチ(1993.6〜)(池田大作全集第83巻)

前後
21  そしてナポレオンは島を脱出。有名な「百日天下」となった。
 そのあと再び失脚して、(アフリカ沖の)セント・ヘレナ島へ流された──。
 五年後にナポレオンは死ぬ(五十一歳)。
 しかし、母は、ナポレオンの死後、さらに、十五年も長生きをした(八十七歳まで)。
 その間、どんなに敵視され、どんなに侮辱(ぶじょく)されても、「私は私です。私はナポレオンの母です」と、誇り高く生き抜いた。
 彼女は最後まで変わらなかった。
22  現在、ナポレオンに対しては称賛もあれば、非難もある。
 しかし「ナポレオンの母」については、多くの人々が賛嘆を惜しまない。
 それは彼女が常に、「人間の道」を踏みはずさなかったからであろう。
 「人格の光」だけは、華やかな、すべての栄光が色あせたあとも、時を超えて輝きを失わない。
 彼女は言っている。
 「私は宮廷の栄華やへつらいに、決してだまされませんでした。息子たちが、私の言うことにもっと注意を払ってくれたら、彼らの人生も、もっと良いものになったでしょう」
 あるいは、その通りかもしれない。ともかく「母は偉大」である。
23  「断じて進めば不可能はない」と
 強固な「花崗岩の魂」を、ナポレオンは母から受け継いだ。そして人生を戦い抜いた。
 その目的の次元はともあれ、彼は「断じて進む人間に、不可能はない」と信じ、前へ前へと向かっていった。
 信心がなくても、恐れずに前進したのである。いわんや、私たちは、広大無辺の妙法を持っている。恐れるものは何もない。
 この確信で、カナダSGIは、カナダらしく、仲良く、悠々と進んでいただきたい。カナダは、いよいよ北米と世界の大切な拠点になってきた。
 今回、お会いできなかった方々に、くれぐれもよろしくお伝えください。本当にありがとう!

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