Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第六十八回本部幹部会、群馬県総会 民衆に根ざして生きる勇者こそ最強

1993.7.7 スピーチ(1993.6〜)(池田大作全集第83巻)

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13  「未来」を選ぶのは自分自身
 最後に、ユゴーの話をしたい。
 人生には、さまざまな苦難がある。どんな人も、何らかの苦難がある。
 ユゴーは言う。
 その苦難に対して、(1)あきらめるか(2)傍観するか(3)飛び込んでいくか──これによって「未来」は大きく変わると。
 まず、何かあると、すぐに、″できない″″私には力がない″とあきらめる人。それは「弱虫」である。その人にとって、未来は「不可能」でしかない。何ひとつ素晴らしいものを生めない。幸福もない。
 次に、手をこまぬいて何もせず、″私は知らない″″私には関係ない″と傍観する人。それは「卑怯者」である。その人にとって未来は、いつまでも「不可知」なまま、わからないままである。
 学会の幹部にも、こういう人間はいる。行動しないのだから、結局、受け身の人生である。晴れやかな喜びはない。無責任なのだから、充実もなければ、向上もない。最後は不幸である。
 第三に、″断じて私は負けない″と雄々しく現実の真っただ中に飛び込む人がいる。ユゴーは、その人こそ「哲人」であり「勇者」であると。
 その人にとって未来は、「理想」として現れると論じている。明るく美しい未来が約束されている。これは仏法の説く生き方にも通じよう。
 三つの生き方に三つの未来。心ひとつで、行動いかんで、未来は変わっていく。人生に対するユゴーの深き洞察である。
 大聖人は、「臆病にては叶うべからず」と繰り返し仰せになっておられる。妙法には無限の力がある。しかし、それを引き出す人の信心が臆病であってはならない。願いも叶わない。
 皆さまは、広宣流布という大いなる「理想」に向かって、日々、現実のなかへ飛び込んでおられる。皆さまこそ、偉大な「哲人」である。「賢者」である。「仏使」であられる。
14  ユゴーは叫んだ。「弱虫よ黙れ! 卑怯者よ黙れ!」
 ″あきらめの心、傍観の心、それを私は打ち破ろう。そして我が「理想」へと、未来の征服に出かけよう!″──。
 私たちも、この心意気で、進み、戦い、勝ち抜いてまいりたい。それが、輝く「我が人生の完成」となる。「勝利の完成」となる。「幸福の完成」となる。
 長時間、ご苦労さま。ありがとう! どうか、お体を大切に。朗らかに、楽しく勝利し、素晴らしい″夏休み″を迎えましょう!

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