Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第十四回九州総会 二十一世紀にふさわしい宗教を

1993.5.22 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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16  かつて、東京などから幹部として九州に来て、威張り、皆に迷惑をかけて退転・反逆した悪人もいた。
 九州の人は″人がいい″というか、朝廷や幕府から派遣された役人が、権威・権力を利用して私腹を肥やした史実もある。
 学会も、ただ″人がいい″だけでは、悪人につけ入らせてしまう。堂々と胸を張って、自分たちの地域を、自分たちの力と祈りで、自分たちが本当に満足し、誇れるように建設していっていただきたい。
 九州は、若い人材も登用された。新しい出発を心から祝福したい。
 どうか、先輩方も、若い世代のフレッシュな力を大切にし、温かく応援していってほしいと念願する。
17  ″波浪よ来たれ 我は不動なり″
 先日(五月十六日)、SGIアジア記念総会の折、香港の合唱団が「浪が打ち寄せる」という名曲を聴かせてくださった。心に染み入る歌声であった。
   浪が打ち寄せる
   だがいわお(岩)は浪を恐れない
   うしおと浪は砂を洗いどんなに巌を打ち続けようとも
   巌はいにしえと変わらぬ姿で屹立きつりつし風雪に耐える
   怒涛どとうも波浪も恐れはしない
  
   波浪の音が不断に言う『巌よおまえをくだかん』と
   されど巌は微笑びしょうこたえる『浪などに構うものか』と
  
   潮は引きしおは満ちものみな変わらざるものなしといえど
   明日もまた昨日きのうよりも強くなにものにも負けはしない
   『熱情はわが心にありだれ人もおかせはしない』
  
   潮と浪は砂を洗いどんなに巌を打ち続けようとも
   巌はあくまでもここに屹立する
   『波浪よ襲いかかるがよい
   我は不動なりただ頑固(がんこ)の度を増さん』と
 私の十九歳の時からの座右ざゆうの銘は「波浪は障害にあうごとに、その頑固の度を増す」である。それを想起そうきさせる歌であった。心と心が通い合う合唱であった。
 人生は戦いである。戦い続けるのが人生である。戦うごとに強くなる人が幸福者であり、真の「人間」である。
 皆さまは、全員が、九州新時代の人である。「身も心も軽やかに」きょうから出発していただきたい。
 総会おめでとう!本当におめでとう!

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