Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第一回ブラジル最高会議 「事実」が「正義」を証明する

1993.3.2 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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4  日興上人が、広布のために厳格に教え残された二十六カ条の御遺誡にも、ことごとく背いており、大聖人に敵対し、日興上人に敵対する邪教団となっている。
 ゆえに、日顕宗に従った場合には、どんなに御本尊を拝んだとしても、功徳はなく、地獄の苦悩を味わうことになる。
 皆さまは、これからも、SGIの正しい指導によって、正しい信仰を貫き、功徳の実証によって正法の偉大さを証明しながら、わが住む地域・社会に、幸せと安穏の楽土を築いていただきたい。
 ブラジルSGIは見事な広布の組織をつくりあげられた。盤石な基盤ができあがったと、たたえたい。
 大聖人は仰せである。
 「一切の事は国により時による事なり、仏法は此の道理をわきまうべきにて候」──一切のことは国により時によります。仏法はこの道理をわきまえていくべきです──と。
 どうかブラジルの社会をさらに尊重しながら、また時代の変化をいち早く見極めながら、二十一世紀の「広布」と「人間」のスクラムの模範を、世界に示していただきたい。
5  ブラジルでは「儀式」すら「人間的なもの」に
 ブラジル文学アカデミーの講演でも論及した作家のオランダは、ブラジル人の国民性と日本人の国民性を対比させて、こう論じている。
 「ブラジル人は、日本人の態度と、まったく逆の行動様式をとることに注意する必要がある」と。
 ここでいう日本人の態度とは″儀式ばった態度が、社会的行動の領域にまで入り、その行動を格式ばったものにしてしまう″とされる形式主義である。
 「ブラジルでは、儀式の持つ厳しさは力を失い、人間的なものになってしまうのである」と彼は言う。
 この対照的な、ブラジル人と日本人を見事に調和させながら、このように立派なブラジルSGIを築きあげた皆さまの労を、あらためてねぎらいたい。
 とともに、ブラジル人のもつ、素晴らしい人間性、すなわちおおらかさ、伸びやかさ、朗らかさ等を、さらにさらに大切にしていただきたい。
 皆に気を使わせ、委縮させるのが、指導者ではない。皆が元気に伸び伸びと力を発揮できるようにするのが、真の指導者である。
 どうか皆さま方は、ブラジルの天地に永遠に薫りゆく名指揮をお願いしたい。
 ブラジルSGIの、世界一楽しく、世界一希望にあふれた前進を祈ってスピーチとさせていただく。

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