Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第1回チリSGI総会 広宣の″アンデス越えたり 我は勝ちたり″

1993.2.24 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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6  大聖人は「賢きを人と云いはかなきを畜といふ」──振る舞いにおいて、賢いものを人といい、愚かなものを畜生というのである──と仰せである。
 最大に賢明に、最大に聡明に、価値ある人生を生きていくための仏法である。
 どうか信心されていない人にもよく気を使って、お互いに尊敬し合っていただきたい。焦らず、友情を大切にしながら、皆と仲良くしていくのが、私たちの信仰である。決して無理をせず、伸び伸びと前進していただきたい。
 ご家庭でも、信仰のことで争うことは、愚かである。仲良く、よき人生を送るための信仰が、それでは反対になってしまう。お互いに、まずは、にっこり笑顔で迎える家族であっていただきたい。また、お子さんの前で夫婦げんかをしないこと。子供はとても苦しむものである。そして父親は子供を叱らない。とくに父母の両方が一緒に叱ってはならないと思う。
 そういう知恵と心遣いで、信心の福徳に包まれた「遊楽」の人生を送っていただきたい。大聖人は「南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり」──南無妙法蓮華経と唱える以外に遊楽はない──と仰せである。
 日々を有意義に、健康で長生きしていただきたい。また、他の人をも、そういう「遊楽」と「常楽」の人生に導いてあげていただきたい。それが私たちの人生である。
7  皆さま方の素晴らしき宝の城・チリ文化会館は、ラス・コンデスの地にある。
 ラス・コンデスといえば、ご存じのとおり、有名な「もしも チリへ行くのなら」という歌に、こう歌われている。
   その村は ラス・コンデスといって
   丘と空が溶けあっているところにあるんだ
   山の高いところから見おろしたら
   小川がキラキラッと目にしみるだろう。
   その村へついたら
   農夫をはじめ みんなが君を迎えに出るだろう
   チリでは
   どんな国から たずねて行っても
   まるでむかしから友人だったように
   すぐに打ちとけることを知るだろう──。
 私もチリを訪れ、皆さまとお会いして、まるで古里に帰ったような懐かしさを感ずる。
 とともに、私たちの会館、また、私たちの世界も、このように開かれた、このように仲の良い世界でありたい。
 戸田先生はよく言われた。
 「リーダーは、仲間にとけこんで、手をつなぎあっていくのがよいと思うが、どうだろうか。学会は、組織は強いが、幹部は絶対にいばってはならない。抑えてはならない」──と。
8  一九八一年(昭和五十六年)十月十三日、静岡の扶桑センターに、チリの代表がこられて「チリの木」を植樹されたことを、私は忘れない。チリの皆さまの広宣流布の「心」を私は忘れない。
 そして、創価学会は永遠に大聖人直結でいく。御書の仰せのとおりに進んでいく。その「正道」にのみ、正義はあり、無上の幸福はある。
 「教育の国」「文化の国」「詩心の国」──どうか、世界一和楽の、そして、世界一教養あふれたチリSGIを築いていただきたい。
 チリの皆さま方が、一人も残らず、大満足、大勝利、大福運の人生を勝ち取られることを心からお祈りし、きょうの歴史の日のスピーチとさせていただく。
 本日、お会いできなかった方々に、くれぐれもよろしくお伝えください。また、お会いする日を楽しみに。

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