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日蓮大聖人・池田大作

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第五十四回本部幹部会、関西総会 広布の大行進が幸福の道

1992.5.20 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

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36  大法戦の″時″に巡りあった幸福
 戸田先生は、昭和三十年(一九五五年)の四月、大阪の堺支部幹部会の席上、こう語られた。
 「日本の国大惨敗の、この時に生まれあわせたのは、いかなる身の不幸でありましょうか。さりながら、仏勅によって与えられた、広宣流布のこの日にめぐりあっているわれらの喜び、誇りは、これ以上のものはないのであります」と。
 また戸田先生は、この折、ご自身の誇りとして、三つ挙げられた。
 一つは、青年時代に物理・化学・数学などの研究に励まれていたころ、来日した大物理学者・アインシュタインの講演を、牧口先生とご一緒に直接、聞くことができたこと。
 次に、「師弟の誇り」。すなわち、牧口先生に、牢獄に入るその日までお仕えし、教えを受けたことである、と。
 さらに、先生のもう一つの誇りは「殉難じゅんなんの誇り」である。戦時中、国家神道と戦い、二年間、獄中にあったことである。
 ご存じのように、この折、日蓮正宗は軍部権力に迎合し、数々の大謗法を犯した。
 以上の三つを、戸田先生は最大の誇りであると話された。大阪・堺での歴史の一コマである。
37  この講演の最後に、先生は叫ばれた。
 「いまここに、広宣流布という大業に、われわれはぶつかったのであります。いま、この広宣流布の大行進に脱落するならば、私とともに時を得て、同じく法難を受けながら、その時に生きることができなかった過去の同志と同じく、皆さまには生涯の幸福というものをみることができないでありましょう」
 今、広布の大行進に遅れてしまえば、戦時中、先生を裏切り退転した者と同じように、もはや幸福はない、と。
 「もしも、この広宣流布の大行進に、こころざしを同じうして立つならば、幸福をつかみうること、火を見るよりも明らかであります。もし、広宣流布の大願成就の暁に、その大行進に連なりえなかった後の信者は、どれほどわが身の不幸を嘆くでありましょうか。断じて、断じて、広宣流布の大行進には、遅れてはなりません」
 戸田先生は、御書と経文のうえから、そして、ご自身の生命をかけた体験のうえから、強く訴えられたのである。私どもは、戸田先生のこの叫び通り、永遠に″広宣流布一筋″に、″学会精神一筋″に、勇猛果敢なる前進をしてまいりたい。
 最後に、「大関西」の皆さまが、広布の一切の原動力となっていただきたいと心から念願し、記念のスピーチとしたい。きょうは本当にありがとう! ご苦労さま!

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