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日蓮大聖人・池田大作

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創立記念千葉文化友好祭 歴史は「民衆の勝利」を約束

1991.11.16 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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3  「一切衆生の恩」に報いるのが仏法者
 仏法は「一切衆生の恩」を説く。御聖訓には「生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり」──生々世々に、皆、恩ある一切衆生であるから、「皆が仏になってほしい」と願うべきである──と。
 「抜苦与楽ばっくよらく」、すなわち「苦しみを抜き」「楽しみを与える」のが、仏の「慈悲」の働きである。
 仏法は、人を苦しめるものでは絶対にない。人を幸福にするものである。「楽しき人生」「希望の人生」「平和な社会」をつくりゆくためのものである、と私どもは信ずる。
 仏法の世界は宇宙大の世界である。私どもは広々とした心で、世界を思い、人類の行く手を見つめながら、悠々と平和の行進を進めてまいりたい。
4  ただいま、ごあいさつをいただいたラダクリシュナン博士は、現在、インド・ガンジー記念館館長を務められ、ガンジー研究の第一人者として、またガンジーの孫弟子として、世界的にも有名であられる。
 昨日、私は、博士との会談の際、貴重な「マハトマ──ガンジーの一生」(全八巻、D・G・テンドルカール著)を贈られた。
 そのガンジーの言葉に次のような趣旨の一節がある。
 「私は、宗教の名の下に罪なき人を抑圧すること以上の大きな罪を知らない」と。
 また、次のような趣旨の言葉もある。
 「私は、人間の活動から遊離した宗教というものを知らない」──。社会に開かれ、民衆の中で呼吸してこそ、生きた宗教だ、との信条である。
 ともあれ、幸福になるための仏法であり、信仰である。
 そして、幸福になるのは、自分自身の権利である。この権利は、だれびとたりとも侵すことはできない。魂の世界は、いかなる権力も侵すことができない。
 「心」は自由である。「心」は切れない。「心」強ければ、一切が喜びである。
 私どもは、この「魂の自由」を高らかに、これからも一緒に「楽しい人生」「価値創造の人生」を、堂々と進みましょう!
 きょうはありがとう!本当に、ご苦労さま!

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