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日蓮大聖人・池田大作

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「世界平和の日」記念の集い 楽しい会合、意義ある対話

1991.10.2 スピーチ(1991.7〜)(池田大作全集第78巻)

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2  きょうは幹部(リーダー)のあり方の基本について、確認の意味も含めて、簡単に要点を述べておきたい。
 (1)幹部は「威張ってはいけない」。どこまでも「謙虚」なリーダーであっていただきたい。
 (2)「叱ってはいけない」。つねに「優しい」リーダーでぁってぃただきたい。
 御書に「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」と『涅槃経疏』の文(大正三十八巻)を引かれているように、慈愛の真心からの注意、また励ましは当然、必要であろう。しかし感情的な叱責はいけない。
 (3)会員、同志に対して「大声で怒鳴ってはいけない」。あくまでも対話の力で人々を「納得」させゆく、「道理」の人であっていただきたい。
 (4)「ウソをついてはいけない」。「正直」の人に、皆の信頼は集まる。凡夫の世界であるから、時には失敗もある。それをごまかそうとしたりする必要はない。ありのままの姿で、裏表なく語れる世界が信心の世界なのである。
 (5)「個人のプライバシーを絶対にもらしてはならない」。組織において、幹部はメンバーから個人的な悩みなどの相談を受ける機会も多い。その信頼を裏切って、個人のプライバシーを守れない人は、リーダー、信仰者として失格であり、人間として失格である。人の人権を大切にする、「口のかたい」誠実の人でなければならない。
 (6)「人を見くだしてはならない」。自分の立場に傲って、人を見くだし、差別する人間は、自分が行きづまっていく。立場にかかわりなく、皆、平等に尊い人間である。皆を心から「尊敬」できる人が、立派なリーダーである。
 (7)「不公平であってはならない」。貧しき人も、富める人も、社会的地位のある人も、平凡な庶民も、かけがえなき仏子である。「公平」「公正」のリーダーであってほしい。
 (8)「決して無理をしてはいけない。無理をさせてもならない」。無理は長続きしない。それが強信ともかぎらない。賢明な「ゆとり」が皆の力を引き出していく。
 (9) 次の二つは、これまで言ったことに基本は含まれている。まず「傲ってはいけない」。傲慢は人間性を失わせ、信心をも破っていく。
 (10)「意地悪をしてはいけない」。意地悪な人が幹部であれば、皆がかわいそうである。広い心で、後輩を自分以上の人材にしようと、あたたかく応援できる人が偉いのである。
3  「世界一のアメリカSGI」めざして
 ともあれ、「常識」「教養」「確信」「思いやり」「励ましの心」に満ちたリーダーであっていただきたい。
 友の悲しみにはともに悲しみ、苦しみにはともに苦しむ――そうしたあたたかな心で同志を慈しむ人。確信にあふれ、勇気と希望を与えてくれる人。いつもさわやかで、会う人になんともいえない安心感と勇気を与える人――そうしたリーダーのもとで、メンバーは生き生きと活動し、伸び伸びと成長できるのである。(拍手)
 その意味から、「世界一のアメリカSGI」をめざしての新たなスタートにあたり、「楽しい会合」「意義ある対話」を、アメリカの新モットーとしてはどうだろうか。(賛同の挙手、拍手)
 どんな会合も、さわやかに、朗らかに。皆が″来て良かった。楽しかった″と思えるような集いを。また、独りよがりの話ではなく、皆が納得できる「有意義な語らい」のほうが、どれほど価値があることか。″心の滋養になった。希望がわいた。確信がつかめた。前進の力となった″――と、相手の心にしみ入るような対話をお願いしたい。
 「広宣流布」へともに進むSGIの私どもは、たとえていえば、″妙法″という一つの船に乗り合わせた兄弟である。航海の途上、何があろうと、船は必ず″永遠の幸福″という目的地に着いていく。このことを確信し、堂々と、晴ればれと進んでいっていただきたい。 、
 この二週間、多くの皆さまにたいへんお世話になり、心から感謝申し上げたい。皆さまの真心の唱題に支えられ、今回の訪米中のすべての行事を大成功に終えることができた(拍手)。重ねて「世界一のアメリカSGI」をともどもにと念願し、記念の日のスピーチとしたい。
 (アメリカ創価大学)

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