Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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日米記念合同研修会 「広布の翼」は風を受けて飛ぶ

1991.8.7 スピーチ(1991.7〜)(池田大作全集第78巻)

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13  安全のために「合議」「対話」を
 ともあれ、「広宣流布」へ向かって、学会という飛行機は、離陸し、飛行し続けている。途中で降りるわけにはいかない。全員が力を合わせて、目的地に着かねばならない。楽な上昇気流、苦しい下降気流、危険な乱気流もある。″ハイジャック″しようとした悪人もいた。
 それらすべてを乗り越えて、安全に皆を運ぶために、リーダーは、ぎりぎりの努力を重ねていかねばならない。私も、一念に「億劫の辛労」を尽くす思いで戦ってきた。
 そのうえで、より安全のためには、「合議」「対話」を、今まで以上に重視することが大切と思う。
 パイロットも基本的には正副二人がいるが、たとえば、操縦士一人のミスの確率が百分の一とする。すると、二人の操縦士がいれば、ミスの確率は理論的には「百分の一」×「百分の一」=「一万分の一」になる。(記念撮影を二回するのも同じ原理。一回だと千分の一の割合でミスがあるとされる。二回すると、それが百万分の一となり、ほとんど失敗がない)
 いわゆる″船頭″が多すぎてもいけないが、大事なことがらは、複数の代表の検討を経たほうが安全である。皆の学会である。皆の力と皆の建設的な意見によって、法のため、社会のために、より理想的な飛行を実現していきたい。
14  総仕上げ=着陸が一番むずかしい
 ところで、飛行機でいちばん事故が多いのは「離陸」と「着陸」の時である。離陸の三分間、着陸の八分間をあわせて「危険な十一分」と呼ばれている。
 人生でいえば「青少年期」と「総仕上げの時」にあたるといえよう。
 なかでも「着陸」の事故がいちばん多い。接地の場所を、きちんと決められており、そこにピタリと止めねばならないからむずかしいようだ。
 人生も、総仕上げが大切である。どんなにこれまで完璧でも、着陸に失敗すれば悲劇である。なんにもならない。せっかく重ねてきた仏道修行も、最後に退いてしまったならば、一切が無意味である。人炎の苦しみのごとき境涯となってしまう。
 最後が大事である。「広宣流布」と「一生成仏」の目的地まで、慎重に、油断なく、最後までみずみずしい「求道心」をもって進んでいただきたい。
 ともあれ大聖人は「法性のそらに自在にとびゆく車をこそ・大白牛車とは申すなれ」と。また「寂光の空にもかけりぬべし」等と仰せである。
 「法性の空」「寂光の空」――この「永遠の幸福の大空」へ、「久遠の同志」とともに、自由自在に飛翔しゆく人生であっていただきたい。(拍手)
 最後に、皆さまの健康と、ご一家の繁栄、喜びと充実の日々をお祈りし、日本の研修としたい。長時間、ご苦労さま!
 (長野研修道場)

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