Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄最高会議 勝者とは永遠の挑戦者

1991.2.98 スピーチ(1991.1〜)(池田大作全集第76巻)

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12  現実の社会を離れて仏法はない。「人間」を離れて仏法はない。「法」がいくら正しいといっても、その正しさをただ声高に叫ぶだけでは、人々の理解は容易に得られない。かえって仏法の道から遠ざけてしまう場合さえあろう。それでは「広宣流布」を御遺命された大聖人のお心に反する。
 人はまず、その人の日常の振る舞いに目を向ける。「生活」がどうか。「教養」や「誠実さ」の面ではどうか。その目はまことに厳しい。「金銭」にだらしなかったり、「良識」に欠けたり、行動が「尊大」であっては、「法」がいかに正しくとも、社会に信用されるはずがない。
 大切なのは、「信頼」と「納得」である。最高の法を持ったからこそ、最高の人格の輝きを発揮できる。それが仏法である。
 私どもは、自分自身の「人間性の輝き」を磨きながら仏法理解の輪を広げてきた。つまり、社会の人々の「蘭室の友」となるべく努力してきたのである。
 揺るぎなき信念、未来への展望、あたたかな思いやり、豊かな知恵、使命への情熱、すべてを包容する広い境涯等々――信心によって磨かれた人間性こそが、人々の心をうち、心の扉を開いていく。
13  この一週間、沖縄の皆さまには、さまざまにお世話になり、心からお礼申し上げたい。
 この美しき心の沖縄で明年、「アジア平和音楽祭」、また第一回の「アジア会議」が開かれる予定である(=平成四年二月二十七日、第一回アジア総会並びに第一回アジア平和音楽祭が恩納村の沖縄平和会館で開催された)。私もまた、アジア各国の友、日本の各方面の代表とともに訪問したいと願っている。
 皆さま方のますますのご多幸をお祈りし、スピーチとさせていただく。どうか、お元気で。本当にありがとう!
 (沖縄平和記念館)

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