Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

福井、石川、富山第一回合同総会 われ希望という宝を持てり

1990.10.22 スピーチ(1990.8〜)(池田大作全集第75巻巻)

前後
15  ともあれ、″真実″を語り合える世界は、すがすがしい。遠慮したり、圧迫されたり、信頼できなかったり――心にある思いを率直に外に出せない世界は暗く、不幸である。
 とくに、信仰は、自分が、そして皆が、幸福になるための世界である。だれ人にも、卑屈になる必要はない。遠慮する必要もない。道理に合わない話、納得できない、わからない話、それらを黙って聞かねばならない義務もない。
 堂々と、″本当のこと″を、″正しき道理″を語っていくべきである。とりわけ、自分より強い立場の人に対して、皆のために、″真実″を言える人が偉い人である。
 日蓮大聖人の御一生もそうであられた。独裁的な権力に対して、″真実″を叫ばれたがゆえに、一生涯、迫害の連続であられた。私どもも同じ精神に生きることが、門下としての正しき人生であると私は信ずる。(拍手)
 ″真実″といっても、決してむずかしいことではない。だれもが心から「そのとおりだ」と思える、いわば″当たり前″の道理を、道理のままに語っていく勇気が必要なのである。
16  「声仏事を為す」じである。しゃべらなければならない。声で、言論で戦っていかねばならない。私も連続のスピーチ等によって、言論戦の火ぶたを切っているつもりである。
 民衆が心から納得し、心から語り始める時、時代は音をたてて変わり始める。胸を張り、頭を上げて、朗らかに、何ものをも恐れず、語っていかねばならない。その時に知恵が出る。その時に、境涯も開ける。目の前に広々と道も開けてくる。
 夫婦げんかをする時の奥さま方の舌鋒の鋭さ!(爆笑)。どこからこんな知恵が出るのかと不思議なほど、頭がす早く回転する(爆笑)。ご主人が大学の教授であろうと、ご婦人方の機関銃のごとき追及にはかなわない(笑い)。福井のご家庭はみな平和かもしれないが……。(笑い)
 ともあれ庶民の知恵、庶民の叫び――これほど強いものは、この世界にないことを、皆さまは確信していくべきである。(拍手)
 そして、とくに若きリーダーの皆さまは、内外から「さすがである」「あざやかである」とたたえられる、水際立った言論の戦士、言論の勇者として人々を守り、また周囲に納得と信頼の輪を広げていっていただきたい。
 最後に、皆さまの健康と長寿を、そしてすばらしき″最高の人生″でありますようお祈りし、記念のスピーチとしたい。また、お会いしましょう。
 (福井文化会館)

1
15