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日蓮大聖人・池田大作

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第二回千葉県記念総会・第一回全国壮年部… 信仰は最極の幸福への権利

1990.5.13 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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22  私はかつて、中国の友人から、書を頂戴した。「衆人皆酔 我独醒」としたためてあった。今も、ある会館に大切に掲げてある。いうまでもなく、司馬遷の『史記』にも収められた屈原の詩である。
   挙世皆濁 我独清  世を挙げて皆濁り、我独り清めり。
   衆人皆酔 我独醒  衆人、皆酔いて、我独り醒めたり。
 ――世の中はすべて濁っている。私だけが清らかに澄んでいる。人々は皆、酔っている。私だけが醒めている――。
 一般に、この句は、陰謀によって祖国(中国。戦国時代の楚の国)を追放された屈原が、晩年に書いたとされている(「漁夫の辞」)。社会の大勢に順応すべきだと説く漁師に対して、″自身の正しさが濁れる世には受け入れられなかったのだ″と指摘しているのである。
 世は挙げて正義に背こうとも、わが信念はゆずれない。だれ人も濁らせることはできない――。屈原の偉大さとともに、その孤独感がにじんでいる詩でもある。
 私どもに対しても、さまざまな無理解はある。しかし、私どもは決して孤独ではない。だれがわからなくとも、御本仏の御照覧は絶対である。また全宇宙の仏菩薩がつねに私どもを守り、たたえ、ともに行動してくださっている。さらに真実の幸福を求める全世界の民衆の最大の友となり、味方となって進んでいるのが私どもなのである。(拍手)
23  千葉には、私も、これから全力で応援させていただく決心である(拍手)。本部としても、皆さま方に最大の満足をしていただけるよう、さまざまな施設の計画などを進めている。明るい菜の花につつまれ、壮大な太平洋に胸躍らせながら、ともどもに創立七十周年へと朗らかに進んでいただきたい。(拍手)
 最後に、全国の壮年部の皆さまに、「永遠の希望」をもって、いつまでも若々しく、いずこよりも幸福なご一家・地域を築き上げていただきたいと念願し、本日のスピーチを結ばせていただく。
 (千葉文化会館)

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