Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創立六十周年祝賀の関西記念総会 「五月の太陽」よわが胸に昇れ

1990.5.3 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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9  求道の人生は強く美しい
 次に、本日の「創価学会母の日」にちなんで、千日尼に与えられた御書を拝したい。
 今で言えば指導部の方々の年齢にあったと思われる千日尼に、大聖人はこう仰せである。
 「いよいよ信心をはげみ給うべし、仏法の道理を人に語らむ者をば男女僧尼必ずにくむべし、よしにくまばにくめ法華経・釈迦仏・天台・妙楽・伝教・章安等の金言に身をまかすべし、如説修行の人とは是れなり
 ――いよいよ信心を励んでいきなさい。仏法の道理を人に語ろうとする者を、男女僧尼が必ず憎むであろう。憎むなら憎むがよい。法華経・釈迦仏・天台・妙楽・伝教・章安等の金言に身を任すべきである。如説修行の人とはこういう人をいうのである――。
 「法華経に云く「恐畏の世に於て能く須臾も説く」云云、悪世末法の時・三毒強盛の悪人等・集りて候時・正法を暫時も信じ持ちたらん者をば天人供養あるべしと云う経文なり
 ――法華経の見宝塔品には「恐畏の世(濁悪恐怖の世)において、よくわずかの間でも説く」等とある。これは悪世末法の時、三毒強盛(貪り・瞋り・癡かの心が強く盛んなこと)の悪人たちが集まっている時に、正法をわずかの間でも信じ持つ者を、天人が供養するであろうという経文である――。
 正しき道を歩むには、「強く」なければ歩めない。大聖人は、老境にあった千日尼に対しても、何があろうとも信心に停滞があってはならない、「いよいよ」信心に励んでいきなさい、と教えられている。
 信心に休みはない。「一生成仏」の「真如の都」に到達するまで、不断に信心の歩みを貫いていく。心なき批判を受けようと、宿命の嵐があろうと、決して負けない。一歩、また一歩と進んでいく。その勇気ある不退の前進を続けてこそ、三世十方の仏菩薩、諸天善神にも守られ、境涯を大きく開いていくことができる。永遠なる″勝利″の栄冠を得ることができるのである。
10  「求道の人生」は、深く強い。そして美しい。
 なかんずく、この深遠なる大仏法を、どこまでも謙虚に求めていく――そのたゆみない行動のなかで、わが生命がどれほどすばらしく輝いていくことか。
 「コロンビア大黄金展」を彩る、世界最大級(一七五五カラット)のエメラルド結晶原石も見事である。しかし、信心によって磨かれたわが生命は、それらもおよばない、比較にならないほどの、金剛不壊の宝玉と輝いていくのである。
 どうか、仏法をどこまでも求め、不退の信心を貫き、壮大にしてすばらしい人生を築いていただきたい。そして、「私は大聖人の御聖訓のままに行動してきた。私こそ最高の幸福者である」と言える、大勝利のお一人お一人となられんことを祈り、願って、記念のスピーチとさせていただく。
 (関西戸田記念講堂)

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