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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカSGI三十周年記念代表者会議 千年の仏法共和の基盤をつくれ

1990.2.13 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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4  第三に「楽しい会合」「歓喜と知性の対話」ということである。これを「世界の模範」となっていくべきアメリカの皆さま方のモットーにしていっていただきたい。(拍手)
 信心の世界は幸せになるための世界である。本来、最高に自由な、最高に楽しい集いである。だれ人にも人を叱ったり、苦しめる権利はない。叱られて、いやな思いをせねばならない義務もない。
 たとえば、弘教ができようができまいが、実践していること自体が、じつは無上に尊い。法を説ける喜びを心から感じ、その喜びを語りあっていけば、さらに福徳は広がっていく。「楽しい弘教」「楽しい活動」が、仏法の精神なのである。
 また、どんなに苦しいことがあっても、会合に来れば、仲間に会えば、ホッとする。歓喜がわく。希望が胸に満ちてくる。そうした「楽しい会合」であっていただきたい。
 友と友があたたかくたがいに肩をたたいては、たたえあい、励ましあい、喜びを分かちあっていく。そうした、世界のどこよりも、笑顔と笑顔、友情と人間性にあふれたアメリカSGIこそ、私の願いである。そして一人残らず、だれよりも「楽しい人生」を満喫していただきたい。(拍手)
 さらに、これからの時代は「知性」が大事である。洗練された英知と明快な論理、深き哲学と広い知識。民衆が知性を高め、賢明になり、また社会にも浸透させていく時代に入った。
 今、日本では完全にそういう軌道で進んでいる。その他の国々でも同様である。アメリカも、この点での努力をさらにお願いしたい。(拍手)
5  第四に、広宣流布に戦っている人を、尊敬していかねばならない、ということである。
 戸田先生は「広宣流布に戦っている人を尊敬しなければ、真の信仰はできないし、自分たちの率いる組織の発展もありえない」と言われていた。
 広布の″先陣″ともなって戦っている人たちを尊敬していくことが大事となる。それが広宣流布の発展の大きな力となる。
 もちろん日本とアメリカでは、文化、風土、社会制度などで、さまざまな違いがある。ゆえに広宣流布の進め方にも、当然、違いがあるかもしれない。
 しかし、根本的にいえば、「無量義」は「一法」より生ずる(開結八四㌻)ものであり、また「百界千如」「一念三千」という生命の実相は、いずこの世界にあっても変わるものではない。その次元から考えた場合、広布の進め方、方程式において、何が重要となるかについては、よくよく指導を受けていっていただきたい。
6  第五に、どこまでも「健康第一」で進んでいただきたい。皆さま方は、大切な大切な広宣流布の仏子である。もし、健康を損なうようなことがあれば、これほど残念なことはない。
 ゆえに生活はリズム正しく、休養も十分にとっていただきたい。自発的な意思でやることは別として、権威や上からの圧迫で、自分の体を損なうまで無理をする必要はないのである。
 どうか、リズム正しい生活、価値的にして快適な活動の日々を送りつつ、「仏法」のため、「広宣流布」のために、ご奉公していただきたい。すばらしき人生を築いていただきたい。ご一家の繁栄の道を開いていただきたい、と申し上げ、本日のスピーチとしたい。
 (ロサンゼルス郊外)

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