Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第十回全国婦人部幹部会 自身の行動が即、自己の福徳に

1990.1.24 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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5  さらに「弓よはければ絃ゆるし・風ゆるければ波ちゐさきは自然の道理なり」――弓が弱ければ絃もゆるい。風がゆるければ波も小さいのが自然の道理である――と。
 ここでも引き続き、信心の心の大切さを、わかりやすい譬えをとおして述べられている。
 ところで「弓矢」といえば、他の御書に、男性を矢、女性を弓に譬えられ、男性の活躍も女性の力によるところが大きいことを示された御金言がある。
 日眼女が、先の御書をいただいた当時、四条金吾は、主君からも同僚がらも怨まれ、苦境に立たされていた。その時に大聖人は、夫人にこうしたお手紙を送られ、最大の激励をされた。
 四条金吾といえば、門下のなかでもひときわ信心も強く、頼もしき存在であった。しかし大聖人は、夫人にも真心の激励をされた。ここに夫婦一体の信心、そして夫人の祈り、女性の存在の重要性が示されていると拝されてならない。
 一家においても、広布においても、婦人の存在と活躍が、いかに大きく大切であるか。
 婦人が″一家の太陽″として、朝から元気に働き、家族や地域のために活動する一家は、おのずと夫や子どもも生き生きとしている。また正義のために祈り、戦う婦人部が盤石であれば、学会は盤石である。そうなればやはり壮年部は、ただ頭をたれ、感謝するしかない。(爆笑)
6  最後に、海外訪問について一言、申し上げたい。
 二月中旬から予定されていた北南米訪問は、本部の意向もあり、総合的に検討した結果、今回は北米に力点をおき、南米には代理が行くことになった。
 その理由として、まず三月、四月に、世界の賓客等、多数の会見の予定が入ったほか、創価大学、創価学園の卒業式への出席、また学会創立六十周年の諸行事もある。さらに、大切な大石寺開創七百年の慶祝行事もひかえている。そして、引き続き中国訪問が予定され、加えてソ連訪問の打診もあった。こうした種々の事情から、どうしても南米訪問を断念せざるをえないとの結論となった。
 ちなみにアメリカでは、第十一回SGI(創価学会インタナショナ)総会、各部の総会に出席するほか、創価大学ロサンゼルス分校(=現在のアメリカ創価大学)での研修、ハマー博士、ならびに何人かの学者との対談等を行う予定である。どうかご了承願いたい。
 ともあれ、婦人部の皆さまのいっそうの健闘と輝かしい栄冠を、私は心から念願したい。
 (創価文化会館)

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