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日蓮大聖人・池田大作

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神奈川県青年、学生代表者会議 若き諸君よ永遠の勝者に

1990.1.15 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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20  朝の出発をすがすがしく
 そこで次に、社会へ雄飛する諸君の将来にとって「現実」の課題となる点を語っておきたい。
 それは第一に、会社勤め等にあって「遅刻はしてはならない」という点である。何回も話したことだが、かんたんなようでむずかしいことなので、あらためて申し上げておきたい。
 私は十年間、戸田先生のもとで働かせていただいたが、先生も出勤に対しては厳しかった。私自身も激務の日々にあって、二、三回、体調を崩して遅刻した以外は、休んだことはなかった。
 一日の生活は、朝が勝負である。遅刻をすれば負けである。毎朝、元気に出勤して「おはようございます!」と言う姿が大切である。まず人生、″朝に勝つ″ことが勝利の基である。
 その点、結婚している人にとっては、夫を送り出す夫人の姿勢が大事となる。御書には、「夫」を「矢」に、「妻」を「弓」に讐えられている。弓が弱ければ、矢が遠くへ飛ぶことはできないのが道理である。
 戸田先生は「朝寝坊は、人生の敗北である。そうさせるのは夫人が悪い」と厳しく指導されていた。
 また、「朝廷」(天子が政治をとる所)という言葉があるが、この語のもともとの意味も、″朝に仕事(政務)をする″ということからきたとされている。
 同志を裏切り、退転したり、われわれに迷惑をかけた連中のほとんどが朝の乱れ、生活の狂いから堕落していっている。勤行をしない、何かと理由をつけて朝出勤しない等々――不思議と共通した姿である。
 ともあれ、毎日をすがすがしくスタートし、日々に勝利し、楽しくも晴ればれと人生に勝利しゆく一人一人であっていただきたい。
21  さらに諸君は、職場・社会の「先輩」「同僚」「後輩」と、深い信頼のつながりを結ぶ努力も忘れてはならない。日常の交友や自分の振る舞いをとおして、周囲の人々から信頼され、慕われる存在になることが、社会で勝利しゆく大切な″処世術″である。
 御書に「みやづか仕官いを法華経とをぼしめせ」と教えられているように、社会生活の一切がすべて仏法に通じていくのであり、仏法への理解・共感を広げゆく要諦もここにある。
 終わりに、私は本日の集いを記念し、若き諸君の洋々たる前途を祝福する思いをこめて、次の和歌を詠んだ。
  
  若竹が
    天まで伸びゆく
      姿せる
   創価の君の
      栄光讃えむ
  
  昇りゆく
    旭日仰がむ
      君たちの
   世紀に輝く
      決意嬉しや
  
  幸せと
    使命に生きゆく
      同志かな
   創価の同窓の
      旅路楽しや
 この三首の和歌を諸君に贈り、本日のスピーチを終わりたい。
 (神奈川文化会館)

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