Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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練馬、豊島区代表者会議 全員が創立者、全員が開拓者

1989.12.28 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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22  時代が求める「創」のエネルギー
 学会も絶対に官僚主義になってはならない。永遠に、ただ「広宣流布」を目的とする同志と同志の、団結の姿でなければならない。そこに、学会の永遠なる発展がある。
 皆で円陣を組むようにすれば、あらゆる角度を向き、しかもあらゆる人が第一線である。
 「軍」という字は、本来、「車」の円形をさらに囲んだ姿を表す。「円陣」は、あらゆる陣形の基本をなし、もっとも強い形とも言われている。また、最高の経は「円教」とも呼ばれ、「円」は完全無欠を表す。
 ともあれ、今後の社会のキーワードは何か。それは「創の一字だ」というのが、多くの人の意見である。先日(十二月二十三日)、お会いしたマカオ東亜大学の薛学長も、「創価」にはまことに深い意義があると言われていた。これまでと同じような考え、発想では、道は開けない。どう一歩、新たなものを創り出すか、新たな発想をするかである。創造、独創、創出、創意、創見……。この「創」のエネルギーを高めたところが、二十一世紀の勝利者となっていく、というのである。
 その「創」のエネルギーを抑圧するものこそ、権威主義であり、官僚主義である。肩書社会である。その変鞍の機戦を、学会が示し続けなければならない。
 新しき時代を開くものは、権威でもない。肩書でもない。特別な立場の人でもない。みずみずしい精神と豊かな独創性をもった民衆の行進なのである。いわんや正しき信心は、無限の「創出」の源泉である。私どもの使命は重い。
23  大事な皆さん方である。どうかお体を大切にしていただきたい。人生は長い。決してあせる必要はない。人生には、必ず行き詰まりがあるだろう。そのときは唱題である。そうすれば雲が晴れていくように、必ず無限の境涯がいつしか広がっていくものである。
 行き詰まりとは、いわば、より以上、広々と自分の境涯と福運を開いていける山の頂上を前にしたようなものだ。それを乗り越えれば、あたかも白馬にまたがって人生の広野を楽しく走りゆくかのようになる。そしてまた、新たな″行き詰まり″という山に出あう。そこを唱題によってふたたび乗り越えれば、さらに大境涯が広がっていく。信心とはこの繰り返しである。
 そして最後には、永遠にして広大無辺、自由自在の成仏の境涯に入っていくことができるのである。ゆえに、あせらず、自分らしく伸び伸びと、信心第一で進んでいっていただきたい。(拍手)
 皆さん方の、ますますのご活躍とご健勝を、お祈りしたい。また、創価の若き諸君には「お父さん、お母さんに、くれぐれもよろしく」と申し上げて、私のスピーチを終わりたい。
 (聖教新聞社)

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