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日蓮大聖人・池田大作

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第九回全国婦人部幹部会 真実を叫ぶ″魂の自由″を

1989.11.29 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

前後
20  その他の質問は略させていただくが、最後は、「奥さまに感謝状を差し上げるとしたら、どんな内容になりますか」という問いであった。
 これはむずかしい(笑い)。編集長が「どうしても」と言われるので、「微笑賞」とさせていただいた。(拍手)
 私の人生は、開拓の人生であり、波瀾万丈であった。体の弱い私は、長生きできるなどと毛頭思っていなかった。戸田先生も、妻の母に「大作は三十歳までしか生きられない」と嘆かれた。
 その私が今、還暦を越え、夢のようである(拍手)。これは信心の勝利であり、また皆さま方のおかげであるが、ある意味で「妻の勝利」であり、歴史であったと感謝している(拍手)。どんなときにも、「笑顔」でささえ、「笑顔」の花で一日一日を飾ってくれた。
 私は思う。笑顔は″幸福の結果″という以上に、″幸福の原因″ではないか、と。何があっても、毅然として弱い自分を乗り越え、優しい笑顔をつくる。その強く豊かな心の園に、人生の幸の花々は薫っていく。(拍手)
21  一方、『主婦と生活』のほうは、「女性の美しさとは」がテーマであった。
 大切なことであるし、牧口先生の『価値論』にも「美・利・善」とある。
 当然、さまざまな論じ方、考え方があるが、今回は「美しき人――それは美を見つける名人」と
22  タイトルをつけさせていただいた。
 美しいものをたくさん発見できる人。その人こそ、「美しき人」ではないか、と。
 美しいものといっても、大げさなことではない。″ああ、きれいな空!″″すばらしい夕焼けね!″″この花を見てごらん!″等、日々、暮らしのなかで自分らしい「感動」を見つけられる人は幸せである。その人の生活は豊かである。
 人間関係においても、相手の気持ちに敏感に反応し動くことができる。悩んでいる人がいれば、思わず心と体が動いていく。そうした鋭敏な感受性のアンテナ、美のアンテナを持っている人こそ、「美しき人」だと私は思う。
 何を見ても、だれと会っても、″石″みたいに何にも感じない(笑い)。お金の話になったら、急に目が輝き始める(笑い)。それでは人生つまらない。美しくもない。本当の豊かさでもない。
 美には価値があり、価値を創造していくのが、「創価」の実践である。そして美の根本は「心の美しさ」である。それを磨くのが信仰なのである。(拍手)
 最後に、ご家族の方々にも、くれぐれもよろしくお伝え願いたい。そして、意義ある明年は、一年間をすべて「勝利で飾った」と言える最高の年にしていきたい――と申し上げ、スピーチを終わらせていただく。ありがとう。
 (創価文化会館)

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