Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第二十回本部幹部会 信心の大海原に″妙法の新航路″を

1989.98.17 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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25  ″善をなさないのは悪″
 師弟は一体である。日興上人も伊豆へ、佐渡へと師と苦難をともにされた。
 また次元は異なるが、戸田先生も牧口先生におともして牢獄にまでも行かれた。しかも、そのことを感謝さえされていた。弟子として、師の苦難をかわって受けたいとの強き強き一念と祈りが、そこにはあったにちがいない。私もまた同じ心であった。
 この方程式、この師弟を貫く信心の心は、現在もまた不変でなければならない。(拍手)
 最後に、伝教大師の言葉を紹介しておきたい。
 「能く言いて行うこと能わざるは、国の師なり。能く行いて言うこと能わざるは、国の用なり。能く行い、能く言うは、国の宝なり。(中略)言うこと能わず、行うこと能わざるを、国の賊と為す」(「山家学生式」)
 すなわち――「智」ありて「行」なきは「国の師」、「智」なく「行」あるは「国の用」、「智」と「行」ともにあるは「国の宝」、「智」なく「行」なきは「国の賊」、と。
 この意味で大聖人は、「国宝」中の無上の「国宝」の方であられた。また門下として、法のため、社会のために、叫び、行動している私どもも、総じては「国宝」の誇りを持ってよいと信ずる。(拍手)
 そして、″「智」も「行」もないのは国賊″と。何も言わず、何も行動しないのはゼロではない。マイナスの存在なのである。
26  善をなさないのは悪である。成長しないのは惰性である。前進しないのは後退である。そして″「杖」の一つにもかわろう″と祈らない臆病は、「正法」とそれを弘める「人」への軽視と傲慢の証拠なのではあるまいか。(拍手)
 最後に、真実なる、また勇敢なるわが創価学会員の皆さまの「永遠なる幸福」と「永遠なる勝利」「永遠なる栄光」を心よりお祈りし、本日の記念のスピーチを終わらせていただく。長時間、本当にご苦労さま。
 (長野研修道場)

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