Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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学生部夏季講習会 青年よ波瀾の人生に舞え

1989.8.2 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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15  仏法の精神貫く学会の誇り
 民衆の成仏のために尽くされる仏について、御書に次のように仰せである。
 「仏出世せさせ給いてありしかば、九十五種の外道・十六大国の王臣諸民をかたらひて或はのり或はうち或は弟子或はだんな檀那等・無量無辺ころせしかども仏たゆむ心なし、我此の法門を諸人にをどされていゐやむほどならば一切衆生地獄に堕つべしと・つよくなげかせ給いしゆへに・退する心なし
 ――仏が世に出られると、九十五種の外道は十六大国の王臣や万民を味方にして、あるいは罵り、あるいは打ち、あるいは弟子・檀那等の無量無辺の人を殺した。けれども仏には怯む心はなかった。もしも自分が、この法門を諸人におどされて、説くのをやめるならば、一切衆生は地獄に堕ちるであろうと強く嘆かれたゆえに、退する心はなかった――。
 この御文は、一往は釈尊について述べられているが、そのまま大聖人の御精神であるといってよい。生命をも惜しまず、大難の連続のなかに生涯を歩まれた御本仏――そのお心は、ただただ、弱き民衆、不幸な人間を思いやる、限りなき大慈大悲であった。
 次元は異なるが、わが学会も、大聖人門下として、大聖人の御精神につらなり、徹して民衆のために、庶民のために歩んできた。その一点で、「弛む心」「退する心」をうち捨て、信心を奮い起こしてきた。牧口先生もそうであり、戸田先生もまた、そのとおりの姿であった。
 そして第二代の私も、つねに、その真剣の心で、自己を叱咤し、鼓舞して、今日まで進んできたつもりである。ここに、学会が、ありとあらゆる難を乗り越え、勝ち越えてきた理由の一つがあると、私は確信する。(拍手)
16  ともあれ、最高の正義の道、尊き道を歩んでいる私どもである。人類の幸せのために、さらに勇気をもち、堂々と前進していきたい(拍手)。諸君は、どうか、それぞれの社会と使命の庭で立派に成長し、すばらしき一生を飾っていただきたい。
 朝な夕な、私は、諸君とご一家のご多幸を、さらに一人も残らず「勝利」と「成功」の人生を歩みゆかれんことをご祈念させていただいていると申し上げ、本日のスピーチとさせていただく。
 (総本山大石寺・常来坊)

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