Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第11回本部幹部会 ″信心の丈夫″の道を一筋に

1988.11.30 スピーチ(1988.11〜)(池田大作全集第72巻)

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19  妙法こそ三世永遠の大法
 先日、私は西ドイツ・ボン大学の教育学研究所所長であるガイスラー教授と会談した。その折、ゲーテの教育思想も話題になった。そのゲーテの言葉に「一貫したものは環境においてでなく、自分みずからのうちに求めよ」(『ウィルヘルム・マイステルの遍歴時代』関泰祐訳、岩波文庫)とある。
 若き日に胸に刻んだ一文であり、仏法にも通じる道理とも思う。
 たしかに、すべての環境は、変化、変化の連続である。また人の心も移ろいに移ろいを重ねていく。それらに不動のものを求めることはできない。変わらざる「一貫性」――それは、ほかならぬ自分自身の中に求め、そして築いていく以外にない。
 ″人は変われども、自分は変わらない″、この決意で、正しき信念の軌道を生き抜いていく。不変の「法」への確信に徹しぬいていく。そこに信仰がある。また、ここにのみ自分自身が常楽の当体として輝いていく唯一の道がある。
 大切な一生である。この人生の舞台で、どう自分らしく最高に価値ある「人生の主題テーマ」を描ききっていくか。どう永遠の歴史をつづり、残していくか。その答えもまた、汝自身の胸中にあると申し上げておきたい。
20  ともあれ、内なる我が生命と外なる大宇宙――その一切を貫く常住の大法を、私どもは受持している。三世永遠に一貫して変わらない絶対の法にのっとって生きている。これ以上の人生はない。まさしく″無上道の法″に生きる″無上道の人生″である。
 ゆえに私どもは、いかなる変化の″波″や″嵐″がおそいかかろうとも、決してたじろいではならない。迷ってもならない。すべて、この「大法」を基準としながら、自分らしく、限りなき勇気をもって、そして快活なうえにも快活に、前進していただきたい。このことを心より念願し、本日のスピーチとさせていただく。

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