Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第二回神奈川県支部長会 ″精神の力″で文明を蘇生

1988.7.19 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

前後
18  インドにおいて仏教が衰退した原因について、「民衆からの遊離」に、その最大の理由があったことは、以前にも申し上げた。こうした事情は、中国の天台宗にも、そのまま当てはまる。
 その一例として、いわゆる「暗黒時代」のある天台座主は、ひたすら山中にあって、静寂せいじゃくを求めた。自身の世界に閉じこもり、人間社会の現実と積極的に関わろうとしなかった。
 民衆の大地から離れ、民衆に根を張りゆく労苦を忘れてしまえば、もはや発展も、繁栄も、絶対にありえないのは道理である。
19  使命の国土から人材の大河
 最後に、「閻浮提中えんぶだいちゅう御書」の一節を拝したい。
 「願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ、過去遠遠劫より已来日蓮がごとく身命をすてて強敵のとがを顕せ・師子は値いがたかるべし
 大聖人は門下の私たちに、師子王の子となって、群狐(群れをなすキツネ)に笑われることがあってはならない。過去遠々劫より以来、大聖人のように、身命を捨てて、強敵のつみを明らかにし、打ち破ってきた師子王にあうことは難しい、と仰せである。
 この崇高なる精神こそ、「師子の道」であり、「創価の道」である。この信心の大道を、皆さま方は堂々と疾駆しっくし、「人生」と「広布」の永遠なる凱歌がいかの歴史を飾っていただきたい。
20  「人材の大河」神奈川の地からは、日本はもとより、世界各地に広布のリーダーがおどり出ている。
 たとえば、
 神奈川は、世紀へ、世界へと人材を育てゆく使命深き国土であると、私は確信してやまない。これからも、なお一層、人材乱舞、人材輩出の大拠点であれと申し上げ、本日のスピーチとさせていただく。

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