Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカSGI第6回特別研修会 「祈り」こそ人間の証

1987.2.23 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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8  どんな人にも、切実な願望がある。″幸福でありたい″″我が子を立派に育てあげたい″″妻や夫が健康で長生きしてほしい″″我が街、我が社会が安穏で平和であってほしい″――そのほか、あらゆる次元の無数の願いがある。
 動物にも欲望や願望は、それなりにあろう。しかし人間においては、この願望が「祈り」となり、何らかの信仰へと昇華されゆくことができる。ここに「祈り」こそ人間としてのあかしであるゆえんがある。
 では、そうした無数の「祈り」の中で、最も確かに、最も深き次元に相かなっていく祈りは一体何か――。それが根本問題である。そこにこそ正しき信仰、正しき祈りの対境が要請される理由がある。
9  人間は、自分自身の一切の願望を達成したい。そして一家一族の幸福を願望する。さらには先祖や子孫末代までも平安であることを願いたいものである。また自分の住む社会も国も平和であり、幸福であるよう祈りたいものだ。
 そのあらゆる人々の願望にこたえ、すべての満足と充実を与えてくれる祈りの対境が、諸君の眼前におわします御本尊である。その御本尊への祈りこそが「祈り」の究極なのである。
10  御本尊は仏法の真髄であり、あらゆる真理の根幹の御当体である。諸君は、若くして、この御本尊を受持した使命の人である。人類が求めに求めてきた真実にすでに到達し、そこから正法を弘めんと立った勇者である。
 いわば諸君は人類に真実の自由と平和と幸福をもたらす栄光の旗手である。長い人類の歴史にあって、真正の「祈り」の在りかを人々に教えはじめた新世紀の旗手である。
 これからの長き人生を、全アメリカの栄光のためにも、さらに多くの人々の幸福への切なる願いにこたえるためにも、信念と慈愛の旗手であっていただきたい。やがて地球の広宣流布の次には、他の星で再び使命のドラマを繰り広げていくのである。それが久遠の誓いである。その確信と自覚も深く、まずは我が地域で縦横無尽の活躍を――と念願し、本日の研修のスピーチとさせていただく。

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