Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ドミニカ広布21周年記念勤行会 新大陸原典の地に妙法の太陽

1987.2.9 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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12  「衆流集まりて大海となる」を確信
 さて、ここで我がドミニカ共和国独立の、あるエピソードにふれておきたい。そこには私どもの妙法広布の方程式に深く通じる内容がある。
 皆さまの、よくご存じの通り、ドミニカが独立を勝ちとったのは一八四四年。その大きな淵源は、この六年前に結成された、わずか九人の青年達のグループにあったといわれている。彼らは、外国支配の束縛から独立し、自由と自治の共和国建設のため、立ち上がったのである。
 彼ら九人は、まず三人ずつ三つのグループに分かれた。そして、一人がさらに三人ずつ同志を増やし、そのまた一人が三人の同志をつくり――という戦いを繰り返した。そうした粘り強い、着実な前進を通して、五年間のうちに彼らは、島の各地に、また社会の各分野に、力強いネットワークを広げていったのである。
 彼らは「建国の英雄」ドゥアルテを中心に、″ドミニカ共和国″の建設のために自らを捧げることを誓い合い、団結した。この運動にドゥアルテとともに「建国の三傑」とたたえられるメジャとサンチェスも加わった。
 このようにドミニカ独立の原動力も、はじめは小さく、決して華やかではない、少数の青年たちの情熱と団結によったのである。
13  御書の「撰時抄」には有名な次の一節がある。
 「衆流あつまりて大海となる微塵つもりて須弥山となれり、日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一たい・一微塵のごとし、法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし仏になる道は此れよりほかに又もとむる事なかれ
 ドミニカでは、まだ地涌の友は比較的少数かもしれない。しかし、皆さま方がいる、皆さま方はかけがえなく尊き先駆の勇者である。広宣流布への「一渧」であり「一微塵」である。
 ゆえに皆さま方、お一人お一人が、御本尊の無量の功力を満身に受けつつ、朗らかに、また強く、よき人生を生きぬいていくことである。その歩み自体の中に、ドミニカ広布即社会の繁栄の希望の未来が、壮大に開けゆくのである。
 ともあれ私は、皆さま方が、一人ももれなく多幸の人生、栄光の人生、そして長寿の人生を享受せられんことを、さきほども真剣に御本尊に御祈念させていただいた。また、これからも祈り続けていく決意である。
 最後に今日、お会いできなかった方々に、くれぐれもよろしくお伝えくださることをお願いして、私の記念のスピーチとしたい。

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