Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国総県長会議 「仏法即社会」の勝利劇を

2002.7.26 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

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6  「世界に開かれた創価学会」と識者も評価
 日本を代表する宗教社会学者であられ、敬虔なキリスト教徒でもあった上智大学名誉教授の故・安斎伸先生は、創価学会を、まことに深く理解してくださっていた。
 私も、幾たびとなく、お会いして、忘れ得ぬ語らいを重ねたことが懐かしい。
 かつて創価学会が、宗門問題や、宗教法人法の「改正」などで、いわれなき誹謗を浴びたとき、安斎先生は、真っ先に、正義の論陣を張ってくださった。こう語っておられた。
 「今こそ、我々は、宗教者としての気骨を示さなければなりません。創価学会の牧口初代会長が獄死し、戸田第二代会長、そして第三代の池田先生が獄中闘争をされたことに代表されるように、宗教者には、何ものをも恐れぬ強靱な信仰心があります。より高く人類的視点に立ち、もう一度、真の宗教とは何か、信仰とは何か、という根本の原点に立ち返って、人権のために、人道のために、立ち上がるべきです。深い信仰の次元から、すなわち、本当に磨かれた人間としての生き方の上から、言うべきことは、はっきりと言い切っていくべきです」
 また、安斎先生は、こうも話された。
 「日蓮大聖人の御書の中には、地方に住んでいる無名の庶民の一婦人に対して、本当にこまやかな慈愛を込めて励まされている御手紙がたくさんあります。そこからは、教義うんぬんを超えた人間としての心の深さ、豊かさが、ひしひしと伝わってきます。そういう人間性の昇華の姿を、私は多くの学会員のなかにも見いだしてきました。沖縄の宗教の現状を調査した時、案内してくださった学会員の壮年のやさしい思いやりや友好的な態度、誠実な行動が、今でも印象に残っております」
 さらに、安斎先生は、訴えられた。
 「創価学会やSGIの活動を実際に目にすると、その活動は非常に開放的であることがわかります」
 「名誉会長が自らSGI会長として他国の文化に深い理解を示すからこそ、各国が厚い信頼をSGIに寄せているのです。近年、創価学会は宗門と離れ在家教団としての道を歩み始めましたが、開放的、革新的な学会と、閉鎖的、保守的な宗門とを比べれば、これは避けがたい必然的な結果であったと私は見ております。平和・文化・教育の価値も理解できず、伝統に固執し、権威と力で信徒を抑え付け、時代錯誤に陥った宗門。そこから独立しなければ、創価学会もやがては独善的、閉鎖的な教団として終わってしまい、未来性も世界性も断たれていたことでしょう」
 安斎先生は、学会は、宗門と決別して、本当に良かったと、祝福し、喝采してくださっていたのである。
 安斎先生は、創価学会の真実の姿を「日本の識者、ジャーナリストらは知らなければならないのですが、全く理解していない。宗門も然りですが、私はそこには一種の嫉妬心があるからではないかと見ております」と鋭く語られた。
 イギリスの哲学者ラッセルが「ねたみは人間の不幸の大きな源泉の一つである」(『教育論』安藤貞雄訳、岩波文庫)と喝破した通りである。
 本当に、不思議な先生であられた。未来性、世界性に満ちた、今日の学会の前進をご覧になれば、どれほど喜んでくださることであろうか。
 安斎先生の希望は青年にあった。
 「名誉会長が語るように青年を鍛えることが盤石な21世紀を築くことになるのです。その意味でも、学会が優れた青年たちを世界に輩出していることは、頼もしいかぎりです」
 今も私の胸に響く、安斎先生の言葉である。
7  広布拡大の時は今! 愉快なる言論戦を
 多くの民衆は今、学会に期待と信頼を寄せ始めている。広宣流布の拡大の絶好のチャンス到来である。法華経には、「無量千万億の菩薩摩訶薩有って、同時に涌出せり」(法華経452㌻)と説かれている。
 日蓮大聖人に直結し、末法に世界広宣流布をする我らこそ、誉れの「地涌の菩薩」である。
 今年から来年、そして再来年へ、いよいよ、「法華折伏・破権門理」(法華は折伏にして、権門の理を破す)の大精神で、広宣流布の愉快なる「言論戦」を開始してまいりたい。
 しゃべって、しゃべって、しゃべり抜いたほうが勝ちである。そして、人類の永遠平和の基盤となる「地涌の一千万の大勢力」を断固として打ち立てたい!
8  全国の同志の偉大なるご健闘を、私は、重ねてねぎらい、心から讃えたい。
 新しい会員の皆さま方をはじめ、大切な全同志が、所願満足の人生、大福運の一生を勝ち取られるように、そして、各地の広宣流布の栄光と拡大の道が、無量無辺に開かれゆくように、私は一生懸命、題目を送り続けてまいります。
 「創価の新世紀」の夜明けが来ました!
 晴れ晴れと功徳に包まれながら、前進と勝利を頼みます。
 「恐れるな! 正義には、諸天善神が必ず護る」。そして、「勝ち戦 万年までも 創価かな」と申し上げ、私のメッセージといたします。
 どうか、健康で、長生きを! 暑い日が続くので、お体を大切に!
 (創価文化会館)

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