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日蓮大聖人・池田大作

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全国総県長会 迫害こそ正義の証

2001.9.6 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

前後
10  「行動の人」は美しい
 人生は戦い、仏法は戦いである。大きな苦悩を突き抜けてはじめて、人生の喜びと深さがわかる。ゆえに前へ進む
 ことだ。行動することだ。それを哲人は教えている。フランスの哲学者アランは言った。
 「およそよい行動というものは、それ自身美しく、また人間の顔を美しくするものだ」(『幸福論』串田孫一・中村雄二郎訳、白水社刊)と。
 行動する人は美しい。
 イギリスの女性作家、エミリ・ブロンテは、「謙虚な人たちとともに わたしはいたい 傲慢な輩は わたしにはまったく無用の者」(『エミリ・ジェイン・ブロンテ全詩集』中岡洋訳、国文社)と。我らも、同じ精神で進む。
 チェコの哲人政治家・マサリクは、私が対談した、ハベル大統領やクーデンホーフ=カレルギー伯(欧州連合の“生みの親”)が、師と仰いだ人物である。
 マサリクは言う。
 「我々の民主主義は絶えざる改革、絶えざる革命でなければならず、頭と心の革命でなければならない」(石川達夫著『マサリクとチェコの精神』成文社)
 「頭と心の革命」――すなわち「人間革命」こそが、新しい「民衆の時代」を開いていく。
 アメリカの公民権運動の偉大な指導者、キング博士は毅然と語る。
 「人間は、各自の狭い、個人的な関心事という枠を超えて、より広い全人類の関心事に心を向けたとき、初めてこの世に生きていると言える」(C・S・キング編『キング牧師の言葉』梶原寿・石井美恵子訳、日本基督教団出版局)
 インドの詩聖タゴールの洞察は味わい深い。
 「人間が自分の人生から学び取ることのできる最も重要な教訓は、この世には苦しみがあるということではなく、苦しみを活用するかどうかはわれわれ次第であり、苦しみは喜びに変わるということである」(『サーダナ』美田稔訳、『タゴール著作集』8所収、第三文明社)
 そして、ウクライナの詩人、ウクラインカは、高らかにうたう。
 「言葉よ、私は汝を、稲妻の閃光のごとく、鋭き刀のごとく育てたかった......闘うのだ。切れ、打ちのめせ......言葉よ、くすぶるな、炎と燃えるのだ」(Леся Украинк, Стихотворения. Позмы, Драмы. Библиотека всемирной литературы, Серия третья, Том 157, Художественная литература)
 あらゆる困難を乗り越えて、世界広宣流布という「人類の希望」に向かって、語りに語り、行動し抜く人生であっていただきたい。
11  21世紀は、「生命の世紀」であり「健康の世紀」である。
 暑かった夏の疲れが出る時期である。睡眠時間を十分にとり、寝不足にならないよう、疲れをためないよう、気をつけていただきたい。朝な夕なに読誦している法華経寿量品には「慧光照無量寿命無数劫」(慧光照らすこと無量にして 寿命無数劫なり)とある。
 それを確信し、智慧を輝かせ、大生命力を、わが胸中に湧き出しながら、ますます健康で、長生きして、さらなる広宣流布の上げ潮の指揮をお願いしたい。
 来る日も来る日も、若々しく、広宣流布の同志と会い、励ましていくことだ。
 広布の後継者を立派に伸ばし、育てていくことだ。
 生き生きと「拡大また拡大」のドラマを広げていただきたい。
 各方面、各県の誉れの同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。
 悠然と、また断固として、戦い進んでまいりましょう!
 (創価文化会館)

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