Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国総県長会議 「断じて勝つ」一念で進め

2001.5.22 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

前後
6  社会を不幸にする一凶を禁ぜよ!
 日蓮大聖人は「立正安国論」で「如かず彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには」と仰せである。社会の不幸をなくすためには、多くの祈祷を行うよりも、「一凶」、すなわち、社会を不幸にする元凶を禁ずるべきである――と。
 「一凶」とは、「根本悪」ということである。人間も社会も、「根本」が狂っていたら、いかなる善行も策も無益となる。では、この「根本悪」とは何か。それは「正法正義への誹謗」である。仏の大願である「広宣流布」への敵対である。
 万人の尊極の生命を輝かせ、生命尊厳の平和な社会の実現を目指す「根本の善」に対して嫉妬し、違背する。そして、権力と結託し、正しい哲理を踏みにじり、正義の人を迫害する。この魔性の働きこそ「一凶」であり「根本悪」である。現代でいえば、まさに日顕の罪業が、その典型である。
 大聖人は、「一凶」を放置しておけば、「自界叛逆難」と「他国侵逼難」が起こると断言された。内部の対立・分裂をもたらし、民衆を最大に苦しめる戦争への道に引きずり込んでしまう、と。
 それゆえ、大聖人は、「一凶」を禁ぜよと、峻厳に仰せになられたのである。
7  今、創価学会は、戦争を根底的に阻止する真の平和勢力として、そびえ立っている。これが世界の識者からの期待であり、信頼である。
 日本においても、世界においても、戦争への危険な動きが絶えない今、私たちが堂々と連帯を広げ、断固として勝ち進んでいくことが、「平和への希望」であると自覚し、自負してまいりたい。
 この現実社会で、悪と戦い、社会の善を実現していく変革の行動こそが、日蓮仏法の真髄である。悪と戦わない宗教は、それ自体、悪世の濁流の中に呑み込まれてしまう。これが「末法」という時代の本質である。
 これまでも、何回も拝してきたが、「御義口伝」には「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云う」と御指南されている。
 生命の濁りを滅し、清浄な生命を生じるのが「功徳」である。唱題に励み、悪と戦ってこそ、その「功徳」もわいてくる。戸田先生もよく、「敵と戦わない人間は信用できない」と厳しく言われた。
 さらに大聖人は、「悪は多けれども一善にかつ事なし」と言い切っておられる。
 「一善」とは、「善」を実現するために、心を合わせて戦う大聖人の一門である。それは、末法今時においては、創価学会しかない。
 この崇高な、仏意仏勅の創価学会を利用したり、破壊しようとする「一凶」とは、断じて闘争せねばならない。我らには「異体同心」の団結がある。これに勝るものはない。「正義の精神」「破折の精神」、そして「広宣流布の精神」を燃え上がらせて、痛快に戦い、勝ち抜いてまいりたい。
 最後に、お帰りになられたら、来る日も来る日も、仏の使いとして活躍されている尊き同志の皆さまに、どうか、私の、心からの感謝と敬意をお伝えいただきたい。皆さま方のご尊家のご長寿と無事安穏、ご多幸とご繁栄を、私は祈りに祈ってい
 る。
 ともに創立75周年を目指して、「勇敢に!」「健康で!」と申し上げ、私のメッセージとさせていただきたい。
 (創価文化会館)

1
6