Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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東京・学園区総会 全員が健康で長生きを

1996.3.9 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

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5  法華経は「更賜寿命」
 戸田先生は、こう言われました。
 「人生は最後が大事だ。最後の数年間が幸福であれば、人生は幸福である。最後の三年なり、七年なり、十年なり、幸福でたまらない境涯になってから死んでいくのが、この仏法なのです。
 日蓮大聖人が身延に入られて、最後の数年間、なに不自由のない自受法楽の姿を示してくださったのが、その証拠であります」
 「だから、本当に信心しきって、まだ苦しいうちは死なないから安心しなさい(笑い)とも言われています。「若いうちには、うんと苦労したほうがいいのです」とも。
 総仕上げが大事です。個人も、団体も――。
 釈尊が法華経を説いたのも、晩年の八年とされます。形式的に単純計算すると寿量品を含む本門を説いたのは最後の四年間となります。
 寿量品は「仏の永遠の寿命を量った」経典です。そして、同時にその「永遠の仏」を信じることによって、一切衆生が「寿命を延ばす」ことを教えています。
 寿量品の「更賜寿命」の文が、それです。
 「更に寿命を賜え」と。
 「更に寿命を賜え」とは、「長生き」のことですが、戸田先生は「生命力」を意味すると言われました。信心によって、生命力が旺盛になるのです。
 法華経本門には「不老不死」ともあります。(薬王品)
 不老不死とは何か。「年をとらない」「死にもしない」ということではありません。「境涯」のことであり、「生命力」のことであります。
 年をとっても、生き生きとした若々しい生命力。永遠の青春の魂。福智ともに、ますます輝く命。そういう自在の「境涯」「生命力」。そこに仏法の焦点があるのです。
 この「更賜寿命」で、私どもは生きぬきたい。
 私も病弱な体を、ここまでもたせていただきました。命を何度もねらわれながら、寿命を延ばしに延ばしてきました。戸田先生が「俺の命と交換するんだ」「お前は生きぬけ」と、私にくださった寿命であります。
6  きょうも「黄金の一日」を
 2005年は学会創立七十五周年妙法の七字五字にかなう意義ある年です。戸田先生の出獄60周年でもあります(=池田名誉会長の会長就任四十五周年)
 その年までに、明1997年には、創価学園の創立三十周年。
 さらに2000年には、戸田先生の生誕百周年。
 2001年には、戸田先生の会長就任五十周年。第二の「七つの鐘」の出発でもあります。
 2002年には、大聖人の立宗七百五十年。(1253年に立教開宗)
 また関西創価学園の開校三十年となります。
 2003年には、牧口先生の六十回忌を迎えます。
 その2005年まで、「健康第一」で生き、「更賜寿命」で生きぬきましょう。
 また、その年までに、宇宙にただ一つしかない宝の創価学会を、さらに永遠たらしめ、「不老不死の教団」として、より盤石な人材育成を果たしてまいりましょう。わが学園区は、その一大拠点であります。
 大聖人は、仰せであります。
 「法華経にあわせ給いぬ一日もきてをはせば功徳つもるべし、あらしの命や・をしの命や
 ――(あなたは)法華経(御本尊)にあわれたのです。(だから)一日でも生きておられれば、その分、功徳が生命に積もるのです。なんと大切な命でしょうか。大切な命でしょうか――。
 私どもの一日は、永遠の福徳を積む「黄金の一日」なのです。
 「生きぬこう!」と一念を決めれば、その瞬間から、その方向へ、心法が動き、色法が動き、五陰が動きます。衆生世間も、国土世間まで味方になります。これが一念三千の仏法です。
 2005年を目指して、晴ればれと、ともどもに、人生を仕上げてまいりましょう!
 学園区は、創価教育の原点の地であります。世界に世紀に、陸続と羽ばたく鳳雛たちの心の故郷でもあります。故郷が栄えれば、皆が喜びます。
 わが愛する学園区のさらなる希望の大前進を、心からお祈りして、私のメッセージといたします。
 本日は本当にご苦労さまでした!
 まだ寒い日が続きますので、風邪をひかれませんように!
 (創価国際友好会館)

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