Nichiren・Ikeda
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看護
健康をつくる芸術
「健康対話」(池田大作全集第66巻)
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10 看護する人が「どんな人間であるか」が大事
池田 ナイチンゲールは、″看護の仕事くらい「その人がどんな人間であるか」が大事な仕事はない″(同前、参照)と言っています。看護師さんと教師の仕事はその人の「人間」しだいで結果が左右されてしまうというのです。
稲光 身が引きしまります。信仰で自分自身を磨ける私たちは幸せだと思います。
11 「お見舞い」で注意したいこと
池田 話は変わりますが、病人の「お見舞い」で注意すべきことは何でしょうか。
稲光 「面会時間の厳守」や「なるべく子どもを連れていかない」といった常識は最低限のマナーです。そのうえで(1)少人数*(2)短時間*(3)明るく静かに、を心がけたいものです。ほかの患者さんや治療の邪魔にならないことです。
松本 (4)強い「激励」というより、むしろ「安心」をあたえることです。何も心配せずに、じっくり闘病できるように配慮してほしいと思います。
小島 (5)ヒソヒソ話は厳禁です。見舞いにいった人同士のヒソヒソ話は、何か隠し事があるのではないかと不安をあたえることになります。また、そうした話題はつつしむべきです。
稲光 (6)家族や同室の患者さんがいる場合には、きちんとあいさつをしたほうが、気持ちいいですね。お見舞いに来た人たちが帰ってしまったあとで、気まずい思いをするのは患者さんです。
池田 お見舞いも、看護と同じように、病人の生命力を消耗させない、「疲れさせない」ことが、ポイントですね。