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日蓮大聖人・池田大作

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睡眠 最高の滋養

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

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8  暑いときは昼食をしっかりとる
 池田 寝床に入っても、眠ろうと意識すると、かえって緊張して眠れなくなることがありますね。
 豊福 必要以上に眠ろうと、あせらないほうが、かえって眠れます。眠ろうという意識をそらすためには、刺激のない静かな音楽やラジオに耳をかたむけるのも効果的です。
 池田 枕は、どんなものがいいですか。
 豊福 枕は首筋から頭にかけての骨格のカーブが自然に保たれるくらいの高さで、あまり高すぎないほうがいいと思います。
 池田 「疲労は最大の枕である」(ベンジャミン・フランクリン)という言葉もありますが――。布団はどうですか。
 森田 布団は姿勢が自然に保たれ、寝返りが打ちやすい、やや固めのものを使うとよいでしょう。いずれにしろ、自分がいちばん寝やすいものを選ぶことです。
 池田 暑くて寝苦しいときの熟睡の工夫はありますか。
 豊福 体からの放熱がうまく進むように、水枕などで頭を冷やしてみてください。
 森田 夏場の食事は、とくに昼をしっかり食べ、夜は軽めにすることです。高カロリーの食事は、体温を上げ、睡眠を妨げます。
9  睡眠薬は医師と相談して
 池田 睡眠薬は服用しても大丈夫ですか。「くせになる」と心配する人も多いようですが。
 森田 現在、医師が処方している睡眠薬は、安全性が高く、くせになりにくいものがほとんどです。
 豊福 ただし、必ず医師の診断を受け、自分にあった薬をもらうことです。また決められた量は、絶対に守ってください。
 池田 勝手な判断はいけませんね。
 森田 はい。やめるときも、急にやめずに、医師の指示にしたがって少しずつ量を前らしていくことです。また薬を飲む前後にアルコールを飲むのは絶対にさけてください。
 豊福 年配の方の場合は、効きすぎてしまうことがよくあるので、できるだけ睡眠薬は使わないほうがいいと思います。
 池田 不眠を解消していくには、睡眠薬だけにたよらずに、「薬はあくまでも補助手段」と考えるべきでしょう。睡眠は、一見すると休息と静止の世界です。しかし生命それ自体は一時も休まずに活動を続けています。ですから、よき睡眠といっても、それだけを切り離して望むわけにはいきません。むしろ、起きている時間に、心身ともに充実した一日を送れるか否か――ここに健全な睡眠を生む大きなカギがある。そして健全な睡眠はまた、次の健全な活動を生んでいくのです。
 「眠りは、健康と我々の身体を結び合わせる黄金の鎖のようなもの」(トマス・デッカー)という言葉があります。すがすがしい快眠によって、「黄金の価値の日々」をつづっていきたいものです。

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