Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「希望対話」(池田大作全集第65巻)

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10  お金では「友情」も「幸福」も買えない
 「金持ち=人生の成功者」ではない
 池田 「金は、よい召使だが、場合によっては、悪い主人でもある」(フランシス・ベーコン)という言葉も有名です。
 ―― つまり、「お金を使う」のはいいが、「お金に使われてはいけない」ということですね。
 池田 そのお金で「何をするか」です。携帯電話も、それで、どんな価値あることをするかです。
 物やお金は、「自分しだい」で、「心しだい」で、善にも悪にもなる。不幸の原因にもなるし、幸福をつくる材料にもなる。
 お金だけでは、幸福は買えません。だから「お金持ち」=「人生の成功者」ではありません。絶対に、そうではない。今は、そう思っている人が多いようだが。
 お金があっても、本当にわびしく、苦しく暮らしている人は無数にいます。「心の大富豪」こそ幸せなんです。
 携帯電話から、話が広がってしまったが、大事なことだから……。
 最後に、チャップリンの言葉を伝えて終わります。
 彼は子どものころ、貧乏のどん底で苦労したから、「お金の大切さ」も、「お金のこわさ」も、骨身に徹して知っていた。だから、こう言ったのです。
 「人生に必要な物は、勇気と想像力と、少々のお金だ」(朝日ビデオ文庫『ライムライト』朝日新聞社発行、ヘラルド・エンタープライズ株式会社製作、日本語字幕・清水俊二)
11  「何もない」から本当の友情が
 池田 みんなは若いのだから、お金がなくて当たり前です。
 だから、仲間はずれになるとか言わないで、″お金がなかろうが、何がなかろうが関係ない友情″をつくってください。
 お金で買える友情は、それだけの軽いものです。むしろ、「何もない」からこそ、あの賢者の二人のように「深い心」が輝いていくのです。「お金がない」人ほど、すばらしい人生を切り開く「勇気と想像力」が伸びていくのです。

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