Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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いじめられている君に  

「希望対話」(池田大作全集第65巻)

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15  創価学会は「いじめられた人」の友
 池田 インドの詩人タゴールは言いました。「人間の歴史は、侮辱された人間が勝利する日を、辛抱づよく待っている」(「迷える小鳥」藤原定訳、『タゴール著作集』1所収、第三文明社)と。
 創価学会も、「その日」をめざして戦っているのです。その「夢」を抱いて進んでいるのです。みなさんのお父さん、お母さんが、一生懸命、学会活動しているのも、そのためです。
 創価学会は「いじめられている人」の味方です。いつも「いじめられている人」のそばにいるのです。「いちばんいじめられた人」が「いちばん幸せになる」ために戦っているのです。七十年間、これまでもそうだったし、これからも永遠にそうです。
 だから、君も、「その日」のために、いつか立ち上がってもらいたい。「いじめ」なんかなくなる日のために! 大きな「夢」をもって!
 ある人は、「いじめられている子の心がわかる先生になろう」でもいい。人権を守る弁護士になろうでもいい。カウンセラーや、子どものためのお医者さんでもいい。
 いや、職業は何でもいい。学歴も何でもいい。ただ、「苦しんでいる人がいれば、どこにでも駆けつける」、そんな温かい人になってください。それは、いじめられた君だから、あなただから、できることなのだから!
 今は、生きていることが苦しくて苦しくて、しかたないかもしれない。でも、生きぬくんだよ。生きて生きぬいていけば、きっと「ああ、生きていてよかった!」と思う日が来るから! 必ず来るから!
 私が約束します。
 ―― ありがとうございます!
16  「それでも私は立ち上がる」
 池田 いじめについては、まだまだ語り残したことが、たくさんあると思うが、最後に、中学生のみなさんに一つの詩を贈りたい。
 ローザ・パークスさんの大好きな詩です。私も、いじめられ続けてきたから、この気持ちがわかるのです。
 黒人の女性(マヤ・アンジェロウ)の「それでも私は立ち上がる」(『現代アメリカ黒人女性詩集』水崎野里子訳、土曜美術社出版販売)という詩です。
  どうぞお書きなさい私のことを 歴史の中に
  あなたの意地悪なねじくれた嘘で固めて
  どうぞ私を踏みつけなさい 泥の中で
  でもそれでも 塵のように 私は立ち上がる
  (中略)
  私が絶望しているのを見たかった?
  話が頭を垂れて 視線を落としているのを?
  肩を落としているのを 涙の粒が落ちるように
  心の叫びに弱り果てて
  (中略)
  どうぞ私を撃ちなさい あなたの言葉で
  私を切り裂きなさい あなたのまなざしで
  私を殺しなさい あなたの憎しみで
  それでも空気のように 私は立ち上がる
  (中略)
  恐怖と恐れの夜を置き去りにして
  私は立ち上がる
  素晴らしく澄んだ夜明けの中へと
  私は立ち上がる
  私の先祖がくれた贈り物を持って
  私はその夢そして奴隷の希望
  私は立ち上がる
  私は立ち上がる
  私は立ち上がる

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