Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

クラブの悩み  

「希望対話」(池田大作全集第65巻)

前後
6  「長」とは「みんなの面倒を見る人」
 「共通の目標」を中心に団結
 池田 「自分を中心に」まとめようというのではなく、「共通の目標」を中心に団結していくのです。
 自分たちの目標を確認し、一人一人が、それに向かっていけるようにしていけば、いいのです。
 質問を寄せてくれた人は、きっと、先生や先輩に信頼されているから、部長に選ばれたのでしょう。大丈夫、大丈夫! 自信をもって、みんなの面倒を見てあげてください。
 ―― この一年間、部長としてがんばってきたメンバーが話していました。
 「クラブをやって、いちばんよかったと思うことは、友情が深まったことです。意見がぶつかってケンカして、でも辛抱づよく話しあって、仲が良くなって、またケンカして、話しあって、もっと仲が良くなって……その繰り返しでした。
 もちろん、部長として、なんでも率先してやろうという気持ちでやってきました。でも、自分一人では解決できないこともあります。それを一人で背負いこまずに、仲間といっしょに話しあうことだと思います」
 たとえば、「後輩の悪いところを注意する」といっても、自分一人だと感情で怒ったり、実際は「八つ当たり」だったりします。そうならないよう仲間と話しあって、正しいこと、言うべきことは、後輩にきちんと言う。また、後輩と先輩が意見を言いあうミーティングを何回もしたそうです。
 と同時に、「部長といっしょに、クラブを盛り上げていこう」という気持ちが大事だと思います。
7  クラブで悩み、人間学を学ぶ
 池田 何がむずかしいと言って、人間関係くらいむずかしいものはない。理屈では計りきれない。そのいちばん大切な「人間学」を、クラブで学んでもらいたい。それはまた、民主主義の練習にもなっている。
 みなさんの舞台は世界です。いろいろな考え方の人がいる。まったく習慣や文化の違う国もある。
 今、みなさんが悩んでいることは、将来、そういう世界の人たちといっしょに生きていくためにも必要なことなんです。すばらしいチャンスなんです。
 だから、大いに悩みなさい。そして、一つ一つを通して、自分自身の「人格」を大きく大きく育てていってほしいのです。

1
6