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日蓮大聖人・池田大作

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「ダメな人」なんていない  

「希望対話」(池田大作全集第65巻)

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9  へこたれず「全力で努力する習慣」を
 学校の勉強は「義務」ではなく「権利」
 池田 勉強は苦しい。苦しいからこそ、「わかった」ときに楽しい。苦しみと喜びは一体です。何でも、そうです。
 こんなことを言うと、ご両親や先生に叱られるかもしれないけれども、一生懸命に努力して、それでも成績が上がらなかったら、それはそれでいいと私は思う。
 一時の結果よりも、大事なのは、「努力するくせ」をつけることだからです。勉強でも何でも、全力を出す「くせ」をつけることだからです。
 もっている力を出しきる「くせ」をつければ、どんどん「力」が出てくるのです。そういう「くせ」をつければ、自分の「使命」も、やがてわかってくる。
 自分という「宝の山」の鉱脈を掘り出す「シャベル」――それが「全力で努力する習慣」なんです。「へこたれない」習慣がつけば、時間がかかっても、必ず、「結果」は出ます。結果が出るまで、あきらめないことです。
 そもそも勉強は、自分の「権利」です。「義務」ではない。世界には学校で勉強したくても、できない中学生も、たくさんいるのだから。
 ―― 「義務」と思うと「受け身」になって苦しくなります。しかし、「権利」と思うと「攻め」になって、気持ちが楽になりますね。
10  人と比べず自分の道を
 池田 ともかく中学の三年間には、いろいろなことがあるでしょう。楽しいときは、一瞬のうちに過ぎ去っていく。反対に、苦しいときは、「永遠に続くのではないか」と思うかもしれない。
 しかし、振り返ってみれば、中学三年間は、あっという間に過ぎ去ってしまうものです。だから忍耐です。「耐えたものが勝つ」と思ってください。
 他人と比べても、しようがない。「うさぎとかめ」で、「かめ」が勝ったのは、別に相手が「うさぎ」だったからじゃない。
 「かめ」は、相手がだれであろうと、ただ自分の道を、自分の全力で、休まず、あせらず、一歩一歩、歩んだのです。その人が最後に勝つ。
 「他人に勝つ」ことよりも、「今までの自分に勝つ」。それでいいのです。「きのうの自分」よりも、きょうは一歩、前へ進んだ。「きょうの自分」よりも、あすは、これだけがんばろう。
 そういう一日一日であってほしいのです。

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