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日蓮大聖人・池田大作

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関西創価中学・高等学校新金星寮完成祝賀… 新世紀の空を明るく照らせ

1995.10.10 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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7  ”自分自身に生ききれ”
 ところで、戸田先生は、ここ関西での大闘争に、私を派遣された。「関西で青春の歴史をつづれ!」と。
 じつは、戸田先生は、若き日より、関西こそ世界へ通ずる日本の大拠点であるととらえ、時代変革の焦点を関西に定められていた。
 ご自身も、関西に移り住んで勉学に打ちこみたい、という希望をもっておられた。
 一九一八年(大正7年)、十八歳の日記には、こう書かれている。
 「我れ志を抱く、これ世界的たらんとす」「よろしく座を阪神とすべし。阪神の地これ商工の中心、支那(=中国)に近く、南洋の通路またあり、天下の形勢に通ぜん」(戸田城聖『若き日の手記・獄中記』青娥書房)と。
 世界に飛翔せんとする大志を抱いたからには、その「座」すなわち拠点を関西にすべきである、という確信であった。
 関西創価学園は、この戸田先生の心を心として、創立したものであることを知っていただきたい。
 戸田先生の若き日の言葉に、「我れを支配するものは我れなり、真剣にて我が前途を案ずる者は我れなり。我れを知るは我れなり、我が意気の所有者は我れなり」(同前)とある。
 人生は、結局、「自分はこう生きる」と自分で決めるしかない。人に決めてもらうものではない。自分で目的を決め、挑戦し、「自分はやりきった」と自分で満足していく。そこに、勝利の人生がある。金星寮は、そうした屹立した人格をつくりあげる舞台である。
 天才であった戸田先生の遺言は「自分自身の生命に生きよ」であった。あの先輩が、こうしてくれたらとか、あの先生がどうだとか、他人に左右されるのでは、結局、みじめな人生となる。
 自分は自分である。「自分は、これでいく」「自分は、これでいいんだ」と、割り切って、強く前へ前へと進んでいくことである。
8  そのうえで、先生方は生徒を一人の大人として尊敬していただきたい。だれびとにも一個の人間として尊重される権利がある。また、生徒諸君も大人でなければならない。
 先輩は後輩を大切にし、後輩は先輩を慕い尊敬してほしい。何ものにも替えがたい生涯の友情を、この寮で育てていただきたい。かりにも、いじめや暴力があれば、その人は学園生としての資格を失うと、皆で決議しておきたい。(大拍手)
9  「勉学第一」「健康第一」の青春を
 日蓮大聖人は、十代の修学のなかで、「明星の如くなる智慧の宝珠」(御書888㌻)を得たと仰せである。次元は異なるが、二十一世紀に躍りでる皆さんも、今は徹底して智慧を磨いていただきたい。
 学園生は一人残らず、「勉学第一」「健康第一」で、悔いなき充実の青春を勝ち取っていただきたいと念願し、祝福のスピーチとしたい。
 お父さん、お母さん、ご家族の方々に、くれぐれもよろしく伝えていただきたい。きょうは本当に、おめでとう!

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